玉音放送から、日本国憲法前文へ

ここから、戦後は始まった 御文庫附属室と玉音原盤公表 http://www.asahi.com/articles/ASH7P45HGH7PUTIL02J.html いわゆる玉音放送は、降伏の受諾、王権の自己制限(上にいる場所から、共にいる場所へ)による自己とその象徴する国の存続、国民への信頼エール…

喪の作業ができななくなった宗教団体はどこに行くのか

戦争法案を熱弁する公明党 遠山清彦(公明)7/16 衆院・本会議 https://www.youtube.com/watch?v=jtyn1Ym-pr4 最初の方は、さもありなんぐらいの調子だが、最後の7分以降の「日本の安全保障に野党も国会議員として責任を持て」という部分で絶叫になり、確か…

立憲主義を生んだエートス  マグナ・カルタ

1.イギリス王室の歴史について マグナ・カルタを見る前に、まず、イギリス王室の歴史についてみておきたい。太古から現在にいたるまで、わかりやすくまとめられていたサイトの紹介。 平成22年4月23日 神田雑学大学定例講座 No.503 イギリス王室今昔物語 中…

「人間-天皇」と、日本人の人権天賦 国家神道の新約化

ネット言論界でも、日本会議をのりこえる思想をだしている人はいないだろう。「天皇」が「人間-天皇」となったことから始める、日本史だ。 【過去記事紹介】2014-09-07 「人間天皇」とともに、新しい日本の歴史をつくろう http://d.hatena.ne.jp/sarabande/2…

安保法制に関する思い

6月19日から数日間の、現在進行中の安保法制議論に関するツイートがたまってきたので、ブログ記事として記録しておきたい。現在進行形の政治的イシューについて、ここまで思考をめぐらすというのは、2014年2月の都知事選以来だと思う。そのくらい、この、日…

安保法制に関して、三浦瑠麗先生とのツイート記録

平和を実現させるための徴兵制という視点で、私の提案と通じる結論にいたっている三浦瑠麗先生と、ちょっとだけだが、今加熱している安保法制に関するツイートで意見交換ができた。といっても、意見交換になっているような、なっていないようなものだが、原…

ドニゼッティ『リタ』 ミニ講演 in 浜松

浜松にて、ドニゼッティのオペラ、リタを鑑賞する機会を得た。といっても、室内楽的オペラで、ピアノ伴奏と、ソプラノ、テノール、バリトンのみ。クラシック界では、「オペレッタ」という分類の作品上演はほとんどきかないが、今回のような全長60分程の、一…

8時間労働の提唱者としての思想家マルクス

昨年の今頃、NHKラジオ第2で『思想史の中のマルクス』という講座をやっていた。本来、マルクスはヘーゲル系の哲学者であり、経済学者ではないはずだ、彼を経済学的ではなく思想史的なところから、理解しておくべきではないかと、以前より思っていたので、自…

混沌をぬけだす武器としてのcoherence

GEAB/Europe2020は、2006年3月より、イランをはじめに石油の売買でドルが使われなくなる動きが加速することで、ドルの基軸通貨としての価値が失われてゆき、戦後秩序が崩壊するだろうと予測し始めたフランスのシンクタンクである。いわゆるリーマンショック…

「8・15 安倍談話が語るべきこと - 三浦瑠麗」へのコメント

私が、三浦瑠麗氏の存在を知ったのは、昨年の9月、彼女のブロゴスでの「日本に平和のための徴兵制を」という記事を見た時だった。こういう視点での徴兵制についての提言は、日本では今のところ私が言っているぐらいかと思っていたので驚いた、もしかしたら真…

NHKニュースの編集権者は誰なのか

1.NHKがトップニュースで率先して流す「政治とカネ」報道に翻弄される政治家と国民から考える 稲田朋美政調会長が、東京裁判否定発言をしているようで、おそらく、安倍も最終的な思いはそこにあるのであろう。これは、確実に米国の虎の尾を踏む。最近、元NS…

「無知の無知」の知

[随想] 信と基盤を同じくする方とは、初めて会っても、旧友の如くである。路傍で返りみられなくなっているが、made in Japan の誇れることだと思う。 しかし、明治維新、敗戦をへて自由を謳歌しながら、一方で、5世代かけて家の物語と宗を失ってきた。そして…

「イスラム国」ではなく「TO-DIW-US」と呼称することから見える地平

「イスラム国」と日本では通称されてしまっている、米国の虚偽の情報に基づいたイラク攻撃を因として、組織化された狂信的な国家的組織が、この1月の安倍首相のエジプトでの演説内容から、日本がみずからを壊滅させる有志連合に加わったと判断し、結果的に、…

岩上氏の選挙前インタビューから見えるもの

昨日、この1週間程度の岩上さん選挙前取材ツイートを見て回ったが、おぼろげながらアベノミクスの正体が、みえてきたし、日本の構造的な問題も、わかってきた気がした。すでに、日本は輸出立国ではない。以前の輝かしい日本製造大企業は、既にグローバルな所…

京都探訪記

京都へ、半分仕事、半分遊びのような出張をする機会があり、せっかくだから、宿泊した東山周辺をあるいて探訪した。これまで、何度も京都には旅行で足を運んでいて、銀閣寺から哲学の道に沿って南禅寺あたりにいたるルートが好きだったのだが、今回探訪した…

ポゴレリチのアリエッタ

ピアニスト、ポゴレリチは、大学時代にブラームスのピアノ間奏曲集をたまたま購入して、彼の背景をよく知らずに、その世界に耽溺して以来のファンなのだが、先日、新宿タワーレコードに立ち寄った際、彼の若かりし日のベートーベンピアノソナタ32番のCDが、…

天野教授の浜松らしさ

天野教授が、ノーベル物理学賞を受賞した。ノーベル物理学賞といえば、浜松ホトニクスが、カミオカンデや、昨年のヒッグス粒子発見にも貢献していて、浜松はノーベル物理学「脇役」賞では常連組なのだが、主役がついに出たわけである。本物が出た。愛憎半ば…

「自分は、文字を書くのが好きだから」

パソコンワープロで文字を打つのが当たり前になり、どんどん、ボールペン、あるいは、シャープペンシルでも鉛筆ででも、文字を筆記することがなくなってきている。4年ぐらい前までは、仕事上、ボールペンを多用していたが、それ以降には、パソコン化の流れが…

日本会議・国家神道への根本的な批判を要する

この9月3日の内閣改造で入閣となった22人中、17人、ほぼ8割が、戦前の国家神道につながる思想、宗教観ををもつ、『日本会議』に所属していることが、ツイッターの一部では、話題になっている。 新閣僚内の日本会議メンバー http://pic.twitter.com/kx4hPxCMX…

郡上八幡 Dancing night

ささやかな夏休みを利用して、久しぶりに、おそらく20年ぶりぐらいに、郡上八幡まで足をのばしてきた。東海道線で岐阜まで行き、さらに高山線で美濃太田まで約30分、さらに、長良川鉄道で1時間半は乗り続けて、やっと、山に囲まれた清流の都、郡上八幡にまで…

ユダヤ教シャブタイ派と、テロとの戦争の自己破産

IWJで、先ほどまで板垣雄三氏のインタビューをみていて、面白いと思って、昨日の岩上実況ツイートを見直したのだが、私がひっかかっていたシャブタイ派がでてきた。テロとの戦争、自衛という名ををかりた虐殺的行動の実行にあたり、確信犯的自己破産の様相を…

感興のつぶやき 1

「感興のことば」という経典があって、原文では「ウダーナヴァルガ」、ブッタが感興をおぼえた時、ふと口にした言葉をあつめたものであり、岩波文庫で、中村元訳ででている。私は、別に覚者でもなんでもないが、宗教的な深みに根をはろうとするような性質(…

「新自由主義は経済学ではなく、政治的スローガン」 菊池先生講義録

クロストークカフェ vol.10 菊池英博 × 岩上安身 「日本を破壊するアベノミクスの”成長戦略”――アメリカが仕掛けた新自由主義という悪魔の正体」 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/151426 これを、ペイパービューという仕組みで見せてもらった。7月5日当日…

徴兵制に関するメモ

徴兵制について、自ら言っておきながら詳しい歴史、現在における意義と問題点など、調べていないので、メモ程度に検索結果を書いておく。アメリカでも、私の言う意味に近い形で、大義ない戦争行為の抑止のための徴兵制を画策していた民主党議員がいたようだ…

人権、反戦国家日本の立国と、米国からの独立

公明党を、ほぼシナリオ通りに丸め込み、7月1日にも集団的自衛権行使を容認する解釈改憲について、閣議決定を行いそうな情勢になってきた。ツイートで回ってきた、小沢一郎、村上誠一郎の、それぞれ、ゲンダイとIWJのインタビュー記事を読んでのコメントを記…

戦争は職業軍人に任せられるべきではない

「戦争は職業軍人に任せられるべきではない」というのは、要は、シビリアンコントロールということだが、あまりにこの言葉が、日本国憲法の言葉と同じく、現在の日本では弱体化してしまっている。シビリアンが、軍国主義を標榜してはばかりない石原慎太郎の…

日本国憲法の精神に立ち還るために、尖閣再棚上げを要する

日本国憲法前文より A 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、 B 平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。 C われらは、平和を維持し、専制と隷従、…

化学兵器としての核兵器

Nature Scientific ReportsというNatureグループの電子媒体のみの雑誌があって、そこに昨年8月、つくば気象学研究所に福島第一原発事故後、早期に降り注いだ、放射性物質がどんなものであったのか解析した論文が掲載されていたのを、ツイッター情報で目にす…

『A2-B-C』へのエール

イアン・トーマス・アッシュという在住米国人のドキュメンタリー監督が、隠蔽されつつある福島の放射能汚染について、現地入りしてつくった『A2-B-C』という作品が完成したことをツイッターで知り、その予告動画をみて、どこか日本で上映されたら、遠方にで…

立憲国家の防衛論 試論

安倍が、国民を正当に代議する議員にではなく、より誘導、扇動しやすい国民に向かって、5月15日、午後6時から、地上波をほぼジャックして、「集団的自衛権」の説明を行った。私の基本的立場としては、平和憲法があるからといって、あまりにナーバスに法的解…