人権、反戦国家日本の立国と、米国からの独立

公明党を、ほぼシナリオ通りに丸め込み、7月1日にも集団的自衛権行使を容認する解釈改憲について、閣議決定を行いそうな情勢になってきた。ツイートで回ってきた、小沢一郎村上誠一郎の、それぞれ、ゲンダイとIWJのインタビュー記事を読んでのコメントを記録しておきたい。「別の未来」にむけての筋書きである。


小沢一郎応援団」champion より
http://blog.goo.ne.jp/noriyuki19100/e/adc34ee4e481d388dd0fff604f1f6bdd
本日の日刊ゲンダイ
2014年06月26日
注目の人直撃インタビュー小沢一郎 国民が真剣に怒らないと昭和史の繰り返しになります〜今日のゲンダイより


IWJオープン記事より
2014/06/27 集団的自衛権、「最終的には、徴兵制も視野に」 自民党村上誠一郎議員が解釈改憲を真っ向批判
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/148766



【コメント】

解釈改憲して、集団的自衛権発動しようにも、自衛官が逃げ出したから、金をつんでかき集めるか、徴兵というのが、軍隊として一番情けないありかたである。最初から、グダグダな志のない軍隊であれば、いくらでも利用され、現地でストレスがたまると間違った事もするであろう。


私のいう自衛軍は、尖閣棚上げし、靖国公的参拝を封印宣言したあとで、はじめて国民に憲法にのっとった自衛のための期間限定の兵役の仕事を、堂々とお願いして、できるものである。安倍の復古的なブラック化必至の実質パシリ軍隊よりも、誇り高い軍になる。


靖国神道を、正直な所、苦々しく思っているサイレントな人々の賛同を得られるだろう。天皇人間宣言したいま、日本軍が命がけで守るのは、日本人各自の人権なのである。ここに、天皇も含まれている。


昭和の亡霊につかれた安倍の面(めん)を割るには、このくらいの覚悟をするものが、国民の多数派になる必要があるのではないかと思う。


 また、この両者、つまり、靖国参拝封印と、尖閣棚上げは、今のアメリカが公式に求めていることでもある。決して同盟国に喧嘩を売る政治判断ではない。そして、日本が、自国の防衛を、これはイコール外交をということでもあるが、憲法にのっとって、本気で始めるというのも、借金国家アメリカの負担を減らすという意味で、表向き、悪い判断ではない。そして、立憲国家に目覚めた国民による本格的な自衛軍と、平和外交を構想してゆくなかで、「アメリカさん、これまで守ってくれてありがとう、立派な憲法もありがとう、そろそろ自分でやってゆきますよ」と言いうる道もつけられるだろう。
 ただし、表向きで攻めてゆけばそうなるが、そういうことをしてゆくと、来年の3月にはアメリカがデフォルトするのかもしれない。今の動きの背景には、没落しつつあるアメリカ、軍事行動がとれなくなっているアメリカが必死になっておだてて木に登らせたり、はしごを外して恫喝したりながら、同盟国日本を経済的、軍事的に併合してゆくことで、それによるプレゼンス、国際信用を維持しようとしているということがあるようにみえる。だが、「アメリカさん、そんなに、国民全員の諜報したり、同盟国首脳の携帯盗聴したりして、無理しなくていいですよ。なんでそんな怯えているんですか、悪いことしすぎじゃないですか。デフォルトしたら、そこから日本が国家の再建に協力しますよ。アメリカが生んだ国我々日本と一緒に、あなたたちも新しい国の在り方考えませんか。世界を変えるいい機会です。」と平和外交のチャンスになるだろう。
 公明が最後で分裂して、内閣不信任、解散総選挙となれば、非自民さらに、自民の中でも安倍についていけない勢力、敗戦した「日本をとりもどす」のではなくて、新しい日本をつくろうとする勢力、そういう勢力とつながり、安倍的な日本の残存思想と、対決してゆく機会になりうるだろう。政治家には、このくらいの、安倍の面を割り、さらに日本国憲法で世界を変えてゆくぐらいの夢を語ってほしいものだ。
 「天皇人間宣言したいま、日本軍が命がけで守るのは、日本人各自の人権なのである。ここに、天皇も含まれている。」ここに一国の立国がある。はじめて、昭和の敗戦を経て、新たに日本国が立国し、米国からの独立がなされうる。安倍が昭和の過去に日本を引きずり込もうとする、最後のその時に、そのチャンスがある。日本人に気概が残っていれば。


【参考過去記事】
「日の丸」象徴をレイシズム尊皇攘夷的興奮から救出できるか?
http://d.hatena.ne.jp/sarabande/20130520


【参考文献】
あたらしい憲法のはなし 
http://www.aozora.gr.jp/cards/001128/files/43037_15804.html
実業教科書株式会社   昭和22年8月2日 文部省検査済
小学高学年程度向けの、憲法をわかりやすく解説した文章。
私は、こんないい教材で教えられた記憶は、露ぞないが、
立憲国家を維持するためには、中学に入る前に、この教育を続ける必要がある。
教育勅語の代わりのようなものである。


【参考記事】
集団的自衛権自民党で一人反対、村上誠一郎議員が外国特派員協会で会見
http://blogos.com/article/89500/
村上氏が、まとまった一貫した意見陳述をされている。尖閣問題と靖国問題についても、私の意見と同じ論調で述べているので心強い。ここに触れないと、表面的になってしまうのだが、彼は、しっかりタッチしている。