蓬莱橋探訪

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大いなる 川の流れに 身を寄せて
夕空望む 蓬莱の橋

 

 

大井川下流に、長く長くかかる、木製の橋、蓬莱橋勝海舟が構想した、牧之原台地の茶畑化を実現しつつあった明治12年に、造られている。これが残っているのも、奇跡的だろう。近場にありながら訪れたことがなかったのだが、行って渡ってみて、ちょっと感動した。

 

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幅2.4mたらず、手すりもあってないぐらいの低いもので、そんな木製の長い廊下のような道が、浪々とながれる大井川の上を、対岸にまで掛けられている。これは、スリルがあったし、「川の流れに身を寄せる」という近さを感じることができた体験だった。

 

丁度渡った時間が、夕日が沈むころだったので、薄オレンジ色の雲と空が、大井川の川面にも映え、ザーザーと目下を流れる音を聞き、若干のスリルをかんじながら、シャッターを切りまくった。とにかく、いい景色と、体験をさせてもらった。通行料100円也。


街側へ戻る時には、この景色と空を、川の流れを、なにか表現しておくか、という気になり、久しぶりに、歌を練る。897mを渡っているうちに、言葉を探し、推敲して、短歌にまとめたわけだが、作成した後の充実感を感じる歌となった。