2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ギルガメシュの三行半

ノイマン、意識の起源史からの引用だが、これで最後にしようと思う。この引用部分は、少年神がからめとられていた太母(イシュタル)のクモの網を、英雄的精神(ギルガメシュ)が、太母の行状についての過去から未来に渡る言語的叙述によって光をあてること…

ノイマン『意識の起源史』からみた現代 2

『意識の起源史』序文を読み直すと、思わずうならせるような表現に満ちている。以下に、引用させてもらいたい。 「意識の発達段階および段階相互の元型的関連を発見することと共に、本書が最終的に意図しているのは、人類と個の治療である」 「自我意識がこ…

ノイマン『意識の起源史』からみた現代

大学時代に、ノイマン『意識の起源史』なる本を、こんなに深い過酷な心についての認識が有り得るのかと思いながら読んでいた時期があった。いつか、2回目、繰り返し通して読む価値があると思いながら、ページを繰っていたが、結局今まで、読み直していなかっ…