尖閣問題、安全保障問題とTPP 大国の罠

  今も、NHKニュース9が、安倍訪米、TPPはどうなるかといったニュースのすぐあとで、尖閣諸島に近づく中国船の脅威といったニュースを、丁寧な画像付きで流していた所だった。小沢問題の時の「政治とカネ」のときもそうだったが、NHKが率先して、世論の雰囲気を作り上げ、米国や米国企業の利益よりに、政治家に対して圧力をかける機関と化している。それは、小沢だけではなく、国民に対する公約通りTPPに慎重に臨もうとしている安倍に対してもそうである。NHKのFOX化であり、背後にいるのが、政治家というよりも、資本家であり、原始的蓄積過程、最近の言葉でいえば、コーポラティズムに、NHKがひそかに、トップレベルで巻き込まれていることを匂わせている。ニュース9の編集会議や、大越、ニュース編集権者の24時間に及ぶ面会、電話、メールなどの通信記録を、約1か月ぐらいに渡って、網羅的に徹底的に調べ上げれば、今現在、だれが日本を実質的に支配しているのか、筋書きを書いているのか、透けて見えてくるのではないか。
 本日昼に、安倍訪米とTPP交渉について、岩上安身が、立教大経済学部教授の郭洋春氏にインタビューをしており、その実況ツィート内容と、自分の関連する阿修羅掲示板の過去投稿文をまとめてみた。韓米FTA締結交渉のために、ヨンピョン島砲撃事件が、米国が間接的に関与して誘発されたように、日本をTPPに強制的に加入させるために、石原慎太郎をだしにして、尖閣島での日中緊張が演出されていると、考えられるのではないか。アメリカは、短絡右翼を煽っておいて、危機を作り出し、自国の軍事力へ依存せざるを得なくなった状況で、相手国との不平等条約交渉に臨ませる手口を使っているとみることができる。
 TPP交渉参加にむけた日米会談の場で、担当者が散歩に誘い出され、「日米の安全保障の結びつきを強くする機会はもうないだろう」とささやかれるのが、「落ち」ではないかと危惧する。


1.まず、岩上ツィート

明日行われる日米首脳会談で、安倍総理がTPP交渉参加を表明するか。会談の直前に重要なインタビュー。以下、連投します。RT @IWJ_ch1: 1.2月21日11時30分より、郭洋春氏(立教大学経済学部教授)緊急インタビュー。「韓米FTAの実状とTPPの危険性」を実況します。


連投14 RT @IWJ_ch1: 14.岩上「米韓FTA締結の際も圧力が。ヨンピョンの砲撃事件の際、米国高官マイケル・フロマンが、キム・ジョンフン通商担当交渉官を散歩に誘い、『米韓の安全保障の結びつきを強くする機会はもうないだろう』と圧力をかけた」


連投15 RT @IWJ_ch1: 15.郭教授「現代の不平等条約。昔と今が違うのは、『二国間の話し合いの結果』という体裁がとられること」岩上「しかし、その締結の経緯では、やんわりと脅しを仕掛けてくる」 #iwakamiyasumi


連投24 RT @IWJ_ch1: 24.岩上「土地の収奪など、まさに植民地」郭教授「帝国主義も最終的には領土の拡大。それを合法でやるか非合法でやるかの違い。ただ帝国主義でも、ここまで社会システムの細部にまで入りこむものではなかった」 #iwakamiyasumi


連投26 RT @IWJ_ch1: 26.郭教授「『安全保障』という観点で日本と中国韓国がいがみ合うのを、一番ほくそ笑んでいるのは米国でしょう。アジア地域の分断のためのTPPであり、韓米FTAである」 #iwakamiyasumi (了)



2.以下、関連投稿

韓国の挑発と北朝鮮の暴発
http://www.asyura2.com/10/warb6/msg/621.html
ヨンピョン島砲撃事件のときに、北朝鮮が打つ前に、韓国軍(米国の指揮下にあるだろう)が、数千発の威嚇砲撃をしていたという情報。


尖閣諸島石原慎太郎ヘリテージ財団 http://www.asyura2.com/12/senkyo135/msg/805.html
軍需産業関連財団の主催した会議で、石原慎太郎が、尖閣購入発言。暴力を伴う日中緊張の口火を切った。その後、米国に「尖閣諸島日米安保が適応される」と言ってもらうことが、日本の防衛の死活問題と化してしまった。尖閣を守ってもらう代わりに、日本の関税自主権、農業、医療などの土着文化、企業文化が、売り飛ばされる危機にある。そうなると、石原のような「短絡右翼」が、愛国者の顔をした売国者であることを、本格的に証明することになる。