2014年都知事選 ツイート録3

 引き続き、2014年都知事選関連のツイートを記録しておく。2月14日からの関東を中心にした、歴史的な豪雪で、マスコミ報道ではあまり数はでないが、ネットを見ている限りでは、約20名の死者はでている模様である。9日に「災害に強い東京」も確か公約に掲げて、当選した舛添氏が、「あんなのは一日たてば溶ける」と、早々に自然災害への危機認識の鈍さ、それは、人命をも失うほどの鈍さにつながるのだが、それを露呈してくれた。
 一時、雪国といっていい地域に住んでいたことがあったが、除雪できずに降り積もる雪は、静かな津波に等しいぐらいの破壊力、影響力がある。一晩で50㎝も積もれば、車も、道も、そもそも、ドアから外に歩いていくための空間自体が、すべて埋まりつくしてしまうような感覚になる。除雪体制があれば、そんな状態でも、道路までいければ街につながれるという安心感はあるのだが、そんなインフラもない関東地域で、1m超えの雪が一気に降ったのであるから、いかに大変であったことか。
 ことほど左様に、自然災害、これは放射性物質災害も含むが、の危機管理ができなければ、強さも福祉も暮らしも働きやすさも、意味を失うのだ。科学技術の発展により自然と政治の軸が失われ、軍事経済と政治の軸ばかりになった。そのつけを、今払わされているのだとおもう。福島の現実を真摯に受け止め、また、放射性廃棄物の行く末を責任をもって受け止め、「『原発ゼロ』の国造り」を「覚悟の問題である」として掲げてくれた、細川と小泉には、この、失われた自然−政治軸が、はっきりとあった。



2.9
6時のテレビで都知事選の投票率も含めたニュースをみたいのだが、雪で成田大混乱と、オリンピック中継、上村愛子母の愛のおにぎりの話題。もしかして、6時ニュースでは地デジ全局で完全無視か。あれだけ盛り上がっていたものを。ひどい状況だ。


オリンピックが何のためにあるのか、なぜ政治家が熱を入れて盛り上げたかるのか、それが十分体感できる。サーカスなのだ。


福一1号機冷却水8割漏れも報道しないような、間違った報道体制による、間違った結果だと思う。しかし、宇都宮は、負けてもニコニコ、手応えはあった、誠に残念だ。NHKは、宇都宮よくやったとねぎらい、細川冷遇しているようにみえる。


そもそも選挙結果を、安倍放送局でしかみれないのが、息苦しいな。


小池も、何で笑っとんだ。知事は、負けたらどうにもならないだろ。宇都宮は共産党の駒か?NHKも完全に共産党候補扱いだ。弱者ビジネスと同じような構造がないかと思う。宇都宮と小池の笑顔をみると、彼らが、ある意味、弱者を生む自民体制、ブラック企業に寄生しているようにみえてくる。


弱者ビジネスと同じく、結果的にであろうが、抑圧されている対象が顧客になるような、政党、ジャーナリズムという、檻の中での一時的なガス抜きをするような政治的、メディア的なニッチがあるのだと思う。そういう者は、津田や荻上もそうだが、NHK自民党には、心底嫌われることはない。IWJはそういう存在ではないと、もう少し国の行く末にまで責任を持とうとしてくれるメディアと、思っていたのだが。


今回の選挙結果からは、NHK安倍支配下での、自民、共産党による、新55年体制、つまり、14年体制が明らかになった。中間層が薄くなり、下層が増加した結果だろう。特区確実に導入になるのに、宇都宮も小池もニコニコだ。彼らは、出来ないとわかって、餌で言っていたのだろう。


「『原発ゼロ』の国造り」、日本がめざすべき未来を描ける、いい言葉だ。これは、核兵器ゼロを目指すという国是にもつながる。


組織を大きくしてしまった岩上さんは多分、この新55年体制やむなしと思って、むしろ、共産側に乗ったのだと思う。龍作だけは、冷静に取材し、過去の左翼運動の歴史を反映した意見を、述べてくれていた。宇都宮陣営は、何故か喜びあふれているようだが、私は今回は山本太郎当選時のようには喜べない


右も左も、歴史の失敗を忘却した、熱い若いエネルギーを燃料にしながら、結局は、資本の手のひらで踊ってゆくような、そんなことを繰りかえされていきはしないか、そういう不安がある


都知事選】 マスコミが伝えない 脱原発二候補・敗戦の弁 http://tanakaryusaku.jp/2014/02/0008741 @tanakaryusaku
海外メディアは「原発問題が今回の都知事選のメインイシュー」と報道。しかし日本のメディアはそうではなかった。


2.10
オンカロみても、原子力にかかわっているものの責任感が、全く日本とは異なる。彼らからみれば、自分たちが人類として絶対やってはいけないと思い、100年単位で施設建造して封じ込めようとしていることを、今、日本は、毎日のように拡散して、ブロックといって嘘ついているのだ。


原文は「国づくり」ではなく、「国造り」だ。漢字に込めた政治家の意識を無視しちゃいけない。明治を超える建国的事業でもある。RT@tokyoseijibu
東京新聞:原発ゼロの国づくりを 小泉氏、今後も、政策変更迫る:
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014021002000104.html


(舛添街宣で人がいない写真について)ただ、電信広告のいちょう通り歯科は、東大和市、立川のちょっと上の地味な場所だ。舛添が最も都内を駆け回ったと自負したが、どさまわり的遊説も必要だったのだろう。


敗因として挙げるなら、マスメディアを敵に回してしまった、あるいは、いずれ回すだろうという自覚があれば、どさまわり遊説をもっと、積極的にやるべきだった。もう一つは、ツイッターでどんどんフォローし、一歩すすんでコミットメントするネット民を広げるべきだった。もう一歩下に降りてほしかった


勝手連のみでバックアップ組織なし、高齢、準備なしでは、あまり高望みはできないといえば、できない。それを補う何かが、欲しかった。小沢さんの知恵とか、もう少し入れれなかったのか。


自民に抗する、小沢氏の牽引してきた脱55年体制の流れは、日本新党民主党ときて、国民の生活が第一未来の党で壊滅的となったが、その間、確実に自民党は従来の力を失い、政治的レベルは低下してきた。


今回、細川、小泉が即脱原発で声をあげたが、それによって、さまざまな政治家や文化人、あるいは、ひそかに共鳴していたであろう、官僚や企業人が、地下茎のような布置をなしはじめ、次なる行動への準備を進めつつあるのではないかと思う。


今回、細川、小泉が提示した「原発ゼロの国造り」というテーマは、非常に革新的でもあるし、非常に古典的、神話的でもありうるテーマである。「太陽神」を国旗に頂く日本が、本来、目指す価値のある、大きな国是になりうると思う。天皇も、仏教界も協力するだろう。


さらに、これは、非常に壮大な事業でもあり、政治が方向性を示せば、大きな市場が形成され、日本発のさまざまなイノベーションが出現するだろうと思う。原子力村の核燃料リサイクルといった不毛で詐欺的な事業の替わりに、自然再生エネルギーがなるのだ。


こういう生産的な、かつ、時代に要請された、あくまでも自然とともに生きる人間というヴィジョンを、細川と小泉は、われわれに、堂々と示してくれた。そこから、力を得た勢力が、時間を経て、地下茎のように広がって、いつか政治的な局面を作るようになると思う。


2.11
原発ゼロの国造り、これは、核放棄でもあるが、これを、太陽神国旗、日の丸のもとでの、新たな立国の礎にしたい。いづれ相対化されるような金と力ではなく、尊厳と知恵によって、世界に光を示して行く。外交も、こういう基礎理念がないと意味がない。


今回の選挙運動の結果、ネトウヨの対極に、ネトサヨが出現し、集団的な発言力をもちはじめてくるかもしれない。レイシズム的同一性と攘夷ではなく、社会の被害者として弱者への同一性と、それを親のように、暖かく理解しない者への攻撃である。これが、内ゲバに発展してゆく。


その個人の抱えている困難を、どこまで時代、社会のせいにするのか、どこから、当人の能力の問題に帰せざるを得ないとするのか、政治にコミットメントする者は、この判断を求められる。ネトウヨとネトサヨは、この軸の両極にあり、異論に対して被害者的加害性を示す。


私は、マルクスの資本主義経済批判の業績を高く評価しているが、政治的運動に展開するに当たって、彼は階級概念に拘泥しすぎた。プロテラリアートを搾取される被害者とし、革命という被害者的加害を煽動していった。その結果は歴史に学ぶことができる。


プロレタリアートの中にも、極悪分子はいるだろうし、ブルジョアの中にも善人はいる。階級概念を超える所から、自然秩序も含む所から、人間社会の方向性を示してゆくこと、これが本来の政治であり、まつり事であったはずである。


それは、マルクスが阿片として否定した宗教が、担ってい領域でもあり、これも、そうそうたる失敗の歴史がある。では、どうするか。それが問われている。


世に倦む氏が、私と同じような認識を表明しているようだ。彼は、ありのままの生きた現代政治闘争史を、よく知っている。1%対99%の切り口で、共産党は宇都宮によって政治的に覚醒してしまった若年層に過去の階級闘争を超える何かを、教え導くことができるかどうか。


ちなみに、私は、市場という場と、そこでの取引、貨幣の存在は、否定できないし、また、事業を起こし進めるにあたり、ある分野に精通する者と、しない者の差があること、つまり、経営層と従業員という階級ができることも、否定できないと思う。


政治がやるべきこととしては、市場の非人間的原理に目を光らせ、暮らし、福祉などの国民の相互扶助的共同性を担保することと共に、時代に問われている国の指し示すべき方向性、事業の方向性を提示することである。細川小泉は、この後者レベルを、必死に問いかけてきたのだ。


結局、日本の国としてのまとまりと個性を肯定するなら、日本人は、深い所で何を目指すべきか、何が得意で世界に貢献できるのか、階級闘争よりも、これをみつけることが、大切である。明治は国家神道と富国強兵でこれをやったが、これからは、原発ゼロの国造りというわけだ。


一見、マスコミは五輪サーカスでもりあがり、平和と反映を演出しているが、細川はじめ、日本古来の指導層は、浅田真央の活躍では満足できず、現状にかなりの危機感を抱いているには、間違いないと思う。


都知事選】中道なき社会の危うさ
http://tanakaryusaku.jp/2014/02/0008761
宇都宮陣営の街頭演説では共産党の議員が“ 前座 ”
 「派遣法を改悪して多くの非正規労働者を創り出したのが小泉」「細川は佐川急便からカネをもらった人」彼らは必ず「小泉・細川(中道保守)」を批判した


26歳の男性会社員 「歴史の真実はわからないが、田母神氏のように考えれば誇りが持てる」(朝日)


@masakoo_1201 歴史修正主義者の本音を、この26歳の男性が、素直に告白していると思い、天木メルマガから孫引きしてみました。誇りのためなら、事実をねじまげてもいいとなってくると、外交できなくなりますね。


細川と小泉が、都知事選後も脱原発活動を開始したら、「彼らの脱原発は、特区導入のための、偽りの争点だった」というのは、否定される。私は、否定されると思う。


2.12
真実はどうなのかわからないが、そう考えると誇りがもてる、という態度が、国学者本居宣長に秘かに発して、巨大な国家神道にいたった精神そのものである。元のはじめから、歴史捏造的な歴史修正主義である。賀茂真渕も、さぞ嘆いているだろう。そんな態度を教えたんじゃないぞと。


この態度は、解釈学を暴走させてて形成された、一種の誇大妄想なのだが、それを大学者、政治指導者が、自ら産み出した歴史の誇りの感覚、愉快な感じに酔って吹聴し、これはいい感じと若者も感染して流行ってゆき、皆でしゃちほこ張る。


日本には、西洋の科学精神を生んだような、真理にいたるためには、厳しく自己の認識を批判してやまないといような批判哲学的伝統がなかったともいえる。それは、議論の尊重と民主主義にもつながるのだが、国学歴史修正主義からは、そういう態度は、本音レベルでは出てこない。


田母神に投票するような、「真実」を「誇り」のために曲げても平気だと思う若者たちは、ゆとり教育の犠牲者ではないか。


2.13
高野孟の総括文
http://www.mag2.com/o/kinyukeizai_journal/2014/0211.html
「宇都宮はまことに尊敬すべき人物だと思うけれども、細川が立った時点で脱原発に争点を絞ってそこに合流すべきだったと思う。仄聞する所、本人にはその気がないでもなかったものの、共産党が羽交い締めにしてそれを許さなかったようだ」


久しぶりに、高野論説を読んで、すっきり感があった。The Journalは、高野の個人メルマガでやっているようだ。
とにかく、舛添が当選して東京が特区指定確実となったその瞬間に、喜びあう小池と宇都宮の矛盾は、政策重視の選挙をやっていた人間の反応と考えただけでは理解できない。


山本太郎議員が細川護煕氏にコメント!山本太郎「反旗を翻した心に感動した。ただ、選挙戦略は甘かった」
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-1797.html
/山本、よく言ってくれたぞ。山本応援者のかなりの数が、熱狂的な宇都宮シンパになっていたのではないかと思う。カミングアウトが遅かったが、とりあえず、彼がアウトしてくれてよかった。山本支持者で、かつ、細川の脱原発支持といのは、むしろ少数派かもしれんが、こちらが、一番、原発への危機意識は大きいのだと思う。


【小沢一問一答】脱原発は政界のグルーピングの大きなテーマとなり得る
http://wp.seikatsu1.jp/activity/press/20140210ozawa-interview.html
都知事選、負けたと言ったって実際には負けていない。非常にいいチャンスを逸した。真面目に考えて、万全を期して戦いに臨めば勝った。脱原発で負けた、萎んでしまうは、早計。


【小沢一問一答】メディアのせいにするならば、私などはいくらでも言いたいことがあるけれども、そうやっても結果としてはそれを言ったってしょうがない。それを現実として、どのようにやっていったらいいのかということを、現実の政治家としては考えなくてはならないと思う。


【小沢一問一答】これ(世情不安の蔓延と極右勢力の出現)は、世界的潮流である。結局そうなるのだ。それで共産党が強くなるだろう。だから、私もそうなるとずっと言い続けてきた、朝日新聞に対しても。良く考えなければいけない。それでいいのならいいけれども、それでは結局いい未来にならないだろう


【小沢一問一答】だけどそういう傾向が強まっていく。これはやはり、日韓、日中、それから日米も、また同じような二国間関係にも、そういうことが、相当影響を及ぼしながら出てくるであろう。そして相手方にも出てくる。そういう意味で非常に危険なのだ

/極右政権は、相手方にもゆがんだ影響を及ぼす。これが、当初は、米国共和党の「ネオコン」あるいは、イスラエルの強硬なシオニズム的右派を長期間の震源にして、特に9.11以降フェーズが変わってしまい、イスラム世界、エジプト、日本、さらに、ヨーロッパ各国まで広がってきてしまった。安倍は批判されるべきだが、ゴキブリのように闇から出てきてしまった、解放されてしまったのにも、わけがある。