ラシュコフスキー凱旋東京公演

 2月27日に、東京芸術劇場で、夢の競演が再演された。昨年の浜松国際ピアノコンクールでラシュコフスキーを勝手に見守っていた者としては、あの本選の演奏を、一夜だけのサプライズ、あるいは幸運に終わらせずに、さらに、浜松が選び抜いたラシュコフスキーの実力を、固めて発展させてゆくためにも、才能を引き出した当事者である井上道義が、どこかで男の責任をとることが重要であると本ブログでも提唱してきたが、立派にその舞台が演じられたようである。
 こういうマイナーコンサートでも、ブログに書いてくれている人がいるので、どんなものだったか知ることができるのでありがたい。井上道義は、このコンサートで、大胆にも、本選でやったプロコフィエフ3番の3楽章途中からフィナーレまでを、アンコールでやってしまった。これ以上ない責任の取り方を見せつけてくれた。ブラボーである。感謝申し上げたい。レビューを読んでみるとラシュコフスキーも、浜コンのときの個性のまま、演奏してくれたようである。


classic concert diary  井上道義新日本フィル
http://blogs.yahoo.co.jp/donkabosu/45335783.html


タネがいっぱい  イリヤ・ラシュコフスキー 
http://chess.way-nifty.com/chess_tane/2013/02/post-755f.html




P.S. 平成25年7月6日現在、ラシュコフスキー君が来日公演中である。本日は、札幌市長と握手写真がツイッターで出回っていた。是非、彼のピアニズムのシャープネスとダイナミズム、それからオーケストラとの絶妙なコンビネーションを多くの人に味わってほしいと思う。3次予選を通過する前の、ブラブラウロウロしていた彼の姿、そして、海老審査委員長の惜しくも落選したコンテスタントへの慈哀のこもった瞳をドキュメントした、本ブログ記事をリンクしておく。


浜松国際ピアノコンクール
http://d.hatena.ne.jp/sarabande/20121127

浜松国際ピアノコンクール2
http://d.hatena.ne.jp/sarabande/20121130

浜松国際ピアノコンクール3
http://d.hatena.ne.jp/sarabande/20121201


Youtubeに、第8回浜松国際ピアノコンクールのダイジェスト紹介動画、約17分、がアップされた。演奏以外の舞台裏も含めて、このピアノコンクールの実態を、よく表していると思う。最後に、ラシュコフスキーvs井上道義による、ブラボーの嵐が聴ける。

第8回浜松国際ピアノコンクール【ダイジェスト版】
http://www.youtube.com/watch?v=fnhGLk9Oq4o