原子力規制委員会 野田氏が越権人事

国会の同意得ず、首相が任命へ 原子力規制委人事
http://www.47news.jp/CN/201209/CN2012090501001084.html

 政府、民主党は5日、原子力の安全規制を一元的に担う新組織「原子力規制委員会」の委員長と委員4人について、国会閉会後の今月中旬にも野田佳彦首相が任命する方針を固めた。国会の同意が必要な人事だが、民主党内に異論があるため今国会の採決を見送り、規制委設置法の例外規定を適用する。国会同意人事で首相の任命権行使は極めて異例。

 政府の人事案通り、初代委員長には田中俊一前原子力委員会委員長代理を、委員に中村佳代子日本アイソトープ協会主査ら4人をそれぞれ起用する。


以下、筆者の意見
 この人事は、今もっとも、国民的論議がなされるべき案件ではないのか?日本人は、敗戦と同じレベルのことを、福島でオウンゴールで起こしてしまったのである。中公文庫の「失敗の本質」を読むと、同じことが繰り返されていたことがわかる。野田さんは、日本を代表する立場の者として、そんな危機感もないのだろうか?
 この人災を再生産する違法人事案が国会で多数を得る見通しであること自体が、世界に対して、日本民族の信頼性を失墜させるような大問題であると考えていた。それが、総理が、民主党内の意見集約できず、さらなる分裂を避けるために、国会同意人事をさける方向になったということは、この人事案に対する、一定数の民主党及び野党代議士を通じた日本国民の反対表明する機会をも奪ってしまうことになる。野田は、国民と代議士の手足をしばり寝技に持って行って、時間稼ぎをして一本をとろうということであろう。お前は誰のために仕事をしているのか?
 野田の、卑怯さ、いやらしさが、ここに極まれりという感があるが、また、あれだけの事故を起こしたにもかかわらず、原子力ムラが、法よりも上位にある、規制する側、国民の側よりも上位にまだある象徴でもある。日本は事故収束ができていないばかりでなく、今後も世界に向けて人災の種を撒き続けることになろう。
本日、説明を求める市民集会が行われていた。
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/ca0a8fefcb8dc410dcbdc9b48830ce0a