スピリチュアルカウンセラーこと江原啓之氏について

 
 「オーラの泉」なる番組があるが、その中で江原氏が、タレントの前世や守護霊を述べ、その視点からそのタレントの現在の状態や、悩み、今後気をつけるべきことを相談にのるようにトークをしている。三輪明宏も一緒に出ているのだが、彼も江原氏と同じような能力があるようで、2人でほぼ同一の認識をもってゲストと話をしているのだ。あのテレビ番組を見ていると、出演している人がみな、霊的な存在が実在し、人の人生に影響を与えていることを当たり前のようにして認めているので、こちらもその気になってしまう。オダギリジョーが出ていた時は、「ラップ音」なるバチッという音が非常にタイミングよく明らかに聞こえた時もあった。もし、本当に彼らの言っていることが本当なら、感覚では捉えきれないただ事ではない世界が実際存在しているということになる。
 1人が勝手にしゃべっているのならまだしも、2人で同じことを述べているので、それが幻覚・妄想ではないような気がしてしまうのである。でも、事前にゲストの身辺調査を徹底的にして、そのイメージから守護霊や前世を作り上げ、江原氏と三輪氏で話の展開を練り上げておくことも出来る。またラップ音なるものも、人工的にタイミングよく作ることも出来かねない。だから、こういったことが本当なのか検証するためには、事前にゲストを知らせないで、またスタッフ間で打ち合わせもしないで、構成作家もなまけて仕事をしないで、その上で、どこまでこの番組のスタイルで、トークが成り立つのか見てみることが一番なのだと思う。
きっこの日記」は江原氏を細木数子と同じようにこき下ろしている。しかし、僕には江原氏と、さらに美輪氏には、なにかしっかりとした見えているもの、体験しているものがあるんじゃないかと思っている。人生論にも共感する点があるし。しかし、それを認めるということは、ヒトの認識能力についての科学的な限界をかるがると超えることを意味する。この辺で悩んでいる。同僚に話したら、テレビ番組であり背後に大勢のスタッフがいて出来ているので、いくらでも作れるという。それならばいいのだが・・・。