エイチ・エス証券 野口氏のことについて

 久しぶりに筆を取る。この件については、1人でも多くの人間が意思表示をしないとい
けないと思う。
 一昨日から、他殺の疑いという報道から、自殺だったという報道へ何の明確な論拠もな
シフトしてきており、真実が判明したというよりも隠蔽されつつあるという印象を濃くしている。
疑問点として以下の諸点が挙げられる。


 1.あれだけの傷を自分で作ることが出来るのか。
 2.できたとしても彼の心境から、あのような方法をとるというのは理解しがたい。
  首吊りぐらいの穏便な方法をとるのが普通であろう。また、なぜあえて沖縄にでむいて
  やらねばならぬのか理解できない。
  むしろあの傷からは、怨恨や見せしめの意図が強く疑われる。
 3.口封じのために殺すならば、殺害者は死亡するまで確認するという朝日のコメン
  テーターがいたが、喉を切ることで十分目的は達せられるし、また複数の動脈を切る
  ことで、短時間に失神に至らしめることも可能である。あの傷はむしろ口封じのための
  やり方といえないか。
 4.マネージャと称する人間が、きちんと目を合わせて助けを求めなかったから自殺だと
  いっているが、その時点ですでに出血多量でショックになり、意識も朦朧としていた
  可能性が高いのではなかろうか。
  その可能性を除外した上でなければ、ホテルの従業員の意見をそのまま鵜呑みにする
  ことはあまりにも無防備である。
 5.たとえ自殺であるとしても、死にたいけど死ぬのが恐いというような中途半端な思
  いで行動を起こしたならば、やったあと非常ベルを押して助けを求めることはあろう。
  しかし、あの傷からはそのようなためらいは微塵も感じさせない。あのような傷
  を作る自殺企図者は、助けを求めることなどしないだろう。


  このような素人でもわかる疑問点を明らかにしないまま、自殺と判断することが
 出来るのだろうか。そのぐらいの捜査しかできない警察が国民を守ることができるのか。
  今回の事件の今後の扱いは、日本が法治国家として維持できるのかどうかという
 問題にもつながりかねないと感じている。もし、これが他殺であるならば、いい前例に
 なり、ある勢力と政府の都合の悪い人間は、いくらでも殺して始末し、警察と協力して
 自殺・事故にして処理することができるという道筋をつけかねない。それは、恐怖政治
 そのものである。
  巨額の金をかけて放送しているマスコミが無力化する中で唯一「きっこの日記」の
 存在が一条の光だと思う。彼女の健康・安全を祈念しつつ筆をおきたい。