日本会議・国家神道への根本的な批判を要する

この9月3日の内閣改造で入閣となった22人中、17人、ほぼ8割が、戦前の国家神道につながる思想、宗教観ををもつ、『日本会議』に所属していることが、ツイッターの一部では、話題になっている。


新閣僚内の日本会議メンバー 
http://pic.twitter.com/kx4hPxCMXK


日本会議役員名簿
http://www.nipponkaigi.org/about/yakuin
基本は、神道関係の役職を持つ者が、中心となっていることが、よくわかる。役職名のみあげてみる。

[顧問]
神社本庁統理 神道政治連盟常任顧問 神宮大宮司

[副会長]
神社本庁総長

[代表委員]
熱田神宮宮司 神宮少宮司 神道政治連盟会長 
靖國神社宮司  明治神宮宮司  東京都神社庁庁長

(参考)
英霊にこたえる会会長
埼玉大学名誉教授 長谷川三千子

[理事長]
明治神宮崇敬会理事長


 日本神道というものが、江戸の国学末期の平田篤胤にいたる独善的狂信的発展により、その本来の姿をゆがめてしまったと私は思っている。安倍晋三的なものを本気で批判するなら、日本会議の思想、宗教、これは国家神道そのものであろうが、これを批判する必要がある。そして、それは、その基になった国学というか、平田篤胤の異形神道を、根本的に批判することであろうと思う。この明治を生み、昭和で終末にいたった日本の過去の思想的遺物は、石原慎太郎を12年の長期に渡る都知事の座におく土台の上に、増長した石原に尖閣問題を起こす隙を国民が与え、さらに、小沢政権を検察が葬り去り、安倍政権誕生にたって、容赦ない増税で、国民の血を吸い、NHKを支配ながら、新しく姿を現してきた。ブルドーザーで、安倍NOといったり、官邸前で、警察に囲まれながら叫んだりしても、このエスタブリッシュメントを養う、吸血鬼のような過去の遺物を退治はできなかろう。さて、どうするか。各自、問われているのだ。
 はっきりさせなければならないのは、国家神道は、昭和20年8月15日に、天皇人間宣言した、あるいは、させられたことで、崩壊しているという歴史である。この事実から、始めることが、むしろ、日本にとって、前に進む持続可能な道だと思っている。この機会に、「日本会議カウンター」の一つとして、これまでにブログに挙げてきた、新しい日本の国家観をまとめておく。要は、日本人に天賦の人権という意識が持てるかどうかにかかっている。私は、「天皇人間宣言」を、真剣に受けとめ、人間に下った天皇とともに、新たな歴史を歩んでゆく日本人という形で、人権尊重の礎を作れるのではないかと思う。かつ、日の丸象徴を、現人神との一体化、神国の象徴から、本来の太陽神象徴に戻すことである。これは、偽太陽神といってもいい原子力への崇拝、執着から、自然エネルギー国家への転換を意味している。また、核被害国としての核廃絶への決意表明にもなる。以下、そんな思いをつらつら書いてきたものの集積である。




2014-06-28 人権、反戦国家日本の立国と、米国からの独立
http://d.hatena.ne.jp/sarabande/20140628
天皇人間宣言したいま、日本軍が命がけで守るのは、日本人各自の人権なのである。ここに、天皇も含まれている。」ここに一国の立国がある。


2014-06-25 戦争は職業軍人に任せられるべきではない
http://d.hatena.ne.jp/sarabande/20140625
「日本人の軍隊」という本来の目的をはずれ、何らかの、誰かの、利益や怨念のための軍事行動に、走らされてゆく。徴兵制では、そうはいかなくなる。上官も、国民の命を直接使うための、かなりの説明責任と、高潔な倫理感、バランス感覚を要求される
そういう国に、日本がなることを、私は夢見ている。それこそが、先の大戦を、発展的に乗り越え、無駄死にさせられた山のような戦死者の御霊を弔う、そういう本当の道だと思う。


2014-06-13 日本国憲法の精神に立ち還るために、尖閣再棚上げを要する
http://d.hatena.ne.jp/sarabande/20140613
日本国民は、石原を始めにした、軍事国家化をよしとする勢力によって、尖閣諸島領有権という、「賄賂」をすでに受け取ってしまっている状況にあるのだ。それは、日本国憲法の精神を犠牲にしたうえでの賄賂に相当すると思う。
また、その勝手な贈収賄成立のおかげで、中国の脅威を傘にかけて、秘密保護法が通され、オスプレイが市街地を飛び、軍事費増の論拠を与え、国民自身の権利がひとつひとつ、徐々に崩れていく。



2014-03-01 勝海舟の心の中にあった「日本」
http://d.hatena.ne.jp/sarabande/20140301
靖国のある前から、日本人の中に芽生えた日本であり、江戸をも、あるいは明治をも超越する次元をもつ。そして、松本はこうまとめる。「勝海舟は世間が「尊王」か「佐幕」かとさわいでいるとき、まず第一に(正確にいえば佐久間象山に次いで)「日本」に目ざめた国民であった。それは、「国民」という概念がまだない時代のネーションの自立だった。」



2014-01-28 日本が自ら総括すべき闇としての福沢諭吉の「愉快」
http://d.hatena.ne.jp/sarabande/20140128
年明けの、岩上の福沢諭吉関係のツイートには、何か、明治から現代に脈々と続く、日本人の政治的身体感情の闇の正体というものを感じさせた。「学問のすすめ」は読んだこともなく、福沢がどういう思想の持ち主かは知らなかったのだが、ここで述べられていることは、一つの日本人男性の「常識」、「強さ、父性の証明」のように、現在に至るまで続いているように思う。身近な、戦中派世代の男性(有体に言えば私の親だが)でも、「朝鮮人は悪い奴ばかりだ」「世界で最も劣った民族だ」といってはばからない者がいる。世界を回っていた、その世代の親がそういっていたと。そんなことはなかろう、朝鮮人でもいい人はいるし、どうしようもない奴もいる、民族全体を否定することはできないと反論すると、相手は感情的に、「オレの常識、強さの証明を受け入れないのか、この野郎」といった感じの空気感を漂わせる。この感覚は、今現在でも、確実に、石原慎太郎的なもの中に現れているし、その中核は、安倍晋三にもある。彼は、中国、朝鮮、韓国人を、すでに、対話の相手とみていない。ここに、ドイツが戦後、国をあげて乗り越えてたもので、日本が国として乗り越えていないもの、放置している人倫の欠如があるとともに、それが今は、米国の一部勢力に利用されているような、日本のトラップがあると私は考えている。



2013-07-31 靖国を乗り越え、日本が前に進むための一つの構想
http://d.hatena.ne.jp/sarabande/20130731
 もし、こういった自覚があるならば、「靖国の理念、つまり、神国日本の天皇と、国民は忠孝一本で連なり、この皇国を守るために殉死するなら、靖国に祭られ、天皇が拝みに来てくれる、こういう理念は現代の人権や自由といった基本的理念から考えるとあまりに無謀なことであった。日本は、靖国国家神道を作ってひどく無謀なことをしてしまった。」こういう、反省に向かうと思う。そして、こういう反省がないと、日本の歴史は進歩しない。実際、また、元の木阿弥に戻りそうになっている。
では、靖国を超えて、何のために国家としてまとまり、そして戦うのか。ナチズムの反省を受けて成立したドイツ基本法の第一条は、憲法秩序の最高善として人間の尊厳を尊重するとして、次のように掲げられている。
「人間の尊厳は不可侵である。これを尊重し、かつ保護することは、すべての国家権力の義務である」
  さらに、Wikipediaをみてみると、あらかじめ、麻生のようなナチズムをまねたがる政治家が出現して憲法を改正しないような仕組みが書き込まれている。このあたりの事を「戦う民主主義」というらしい。
  私の秘かな持論としては、このような天賦の人権の尊厳を高らかに認め、これを守ることを一つの大きな基本に置く憲法を制定するとともに、そのために戦う軍隊を、民衆の手に取り戻すことである。それによって、軍隊内の組織の風通しを良くするとともに、軍事目的を逸脱させないような監視を、国民が責任をもってやれるようにする。つまりは新、徴兵制である。しかし、これは「軍事国家」復古を口にするような石原慎太郎のいうような徴兵とは全く別の意味である。



2013-05-20 「日の丸」象徴をレイシズム尊皇攘夷的興奮から救出できるか?
http://d.hatena.ne.jp/sarabande/20130520
つまり、日本人にとって、各人の「人権」が尊重されるべきものであるという観念を獲得することは、天皇人間宣言から、これを本気で認めることから、始まるのではないかと思う。人間宣言を本気で受け止めれば、天皇の神性につながるかたちで、自己の存在、権利の基礎を置くことはできない。彼は、一国民と変わらぬ、人間であると、自らいうのだから。その先に、失われた神性の先に、日本人が、自己の存在そのものに、尊重すべき、侵すべからざる基本的人権を見出す方向にいけるのかどうかである。新たな日本の国の統合性として、現人神天皇と人民との、忠孝一本によって形成される国体から、個人の尊厳の方向に、守るべき対象は、移行してゆくだろう。それを、どう日本的に位置づけるのか?



2013-05-04 『自由意志による従属』としての日米関係、または『自由からの逃走』
http://d.hatena.ne.jp/sarabande/20130504
サンフランシスコ講和条約時、米日支配層が、お互いが正直にいって戦争犯罪を犯した国であること、および、反共であったことから、ある種の結託をした。米国は、日本に頭を丸めて周辺諸国へ謝罪賠償させないようにしむけ、核攻撃という自国の戦争犯罪を、返す刀で批判されないようにした。これは、アジアの中での日本の独立した信頼回復、尊厳の回復のブロックにつながり、サンフランシスコ講和条約での主権回復とは言うが、なにをするにしても、動くにしても米国のお墨付きが必要になった。ここから出ようと、日露、日中と日本独自の外交を政治家がしはじめると、特捜検察、マスメディアが積極的な転覆にかかるようになる。アメリカの虎の威を借りて、中国朝鮮を下にみるような、軍産複合体につながる財界に支えられた「親米保守」が変わって台頭するようになる。

勝海舟の心の中にあった「日本」

 ツイッターでは、botというのがあって、過去の思想家や、歴史的人物の発言が、多分自動ツイートの仕組みであろうが、出まわっていて、ハッとすることがある。勝海舟botもその一つで、最近、TLに出ているのをみつけて、これはと思い、それ以来フォローしていた。そこで見かけた文章というか、口語体の文言のなかに、なにかヒントになるような感触、それは、ユーモアとか諧謔、余裕でもあるし、その裏にひそんでいるものすごい大局的で健全な精神でもあったのだが、その感触を求めて、勝海舟botアカウントを開いてみたら、至言に満ちていて感動してしまった。その一部をリツイートしまくったのだが、以下にまず、書き綴っておく。これらは、まさしく勝海舟の「つぶやき」であって、ツイッターという道具になじむような表現だとも思う。


1.勝海舟のつぶやき集 @KatsuKaishuBotより

坐禅と剣術とがおれの土台となつて、後年大層ためになつた。ある時分、沢山剣客やなんかにひやかされたが、いつも手取りにした。危難に際会して逃れられぬ場合と見たら、まづ身命を捨てゝかゝつた。しかして不思議にも一度も死なゝかつた。こゝに精神上の一大作用が存在するのだ。


知己を千載の下に求める覚悟で進んでいけば、いつかは、わが赤心の貫徹する機会が来て、従来敵視して居た人の中にも、互に肝胆を吐露しあふほどの知己が出来るものだ。区々たる世間の毀誉褒貶を気に懸けるやうでは、到底仕方がない。


しかし朝鮮を馬鹿にするのも、たゞ近来の事だヨ。昔は、日本文明の種子は、みな朝鮮から輸入したのだからノー。特に土木事業などは、尽く朝鮮人に教はつたのだ。数百年も前には、朝鮮人も日本人のお師匠様だつたのサ。


政事家がとかく宗教に手を出すのは、とんでもない大事を惹き起す源だ。従来徳川では、宗教は敬して遠ざける方針を執つて、各派の僧侶には高位高職に相当する位階を与へ、また寺には御朱印地を付けて、いつさい彼らの自治に任せたのだ。治めざるをもつて治めるのが、幕府の宗教に対する政略であつた。


山を掘ることは旧幕時代からやつて居た事だが、旧幕時代は手の先でチヨイチヨイやつて居たんだ。海へ小便したつて海の水は小便にはなるまい。手の先で掘つて居れば毒は流れやしまい。今日は文明ださうだ。文明の大仕掛で山を掘りながら、その他の仕掛はこれに伴はぬ。わかつたかね…元が間違つてるんだ  (勝海舟田中正造と知己だった)


鉱毒問題は、直ちに停止の外ない。今になつてその処置法を講究するは姑息だ。先づ正論によつて撃ち破り、前政府の非を改め、而して後にこそ、その処分法を議すべきである。然らざれば、如何に善き処分法を立つるとも、人心快然たることなし。何時までも鬱積して破裂せざれば、民心遂に離散すべし。


『お前達は、朝鮮征伐をやらかさうといふさうだが、それは男らしくて面白い、おやんなさい。だが、その跡はどうするのだ』と聞いてやると、みンな弱つてしまつた。『先づ支那から台湾の方へ行つて見ろ』と命じてやつた。それでみンなが行つて、初めて外国を見て、驚いてしまつて、朝鮮征伐は止んだよ。


高杉晋作。年は若し、時が時だつたから、充分器量を出さずにしまつたが、活気の強かつた男さ。吉田松陰。マジメな人だつた。漢書は読めたし、武士道は心得て居るし、なかなかエラ物だつた。長州では、殺された者の中になかなか人物があつたよ。今ぢやア伊藤さんが一番えらからう。生きてるからネー。


人間は、難局に当つてびくとも動かぬ度胸が無くては、とても大事を負担することは出来ない。今の奴らは、やゝもすれば、智慧をもつて、一時逃れに難関を切り抜けうとするけれども、智慧には尽きる時があるから、それは到底無益だ。


久能山だとか、日光だとかいふものを、世の中の人は、たゞ単に徳川氏の祖廟とばかり思つて居るだらうが、あそこには、ちやんと信長、秀吉、家康、三人の霊を合祀してあるのだ。これで織田豊臣の遺臣なども、自然に心を徳川氏に寄せて来たものだ。この辺の深味は、とても当世の政治家には解らない。


昔にも、お家のためだから生きるとか死ぬるとか騒ぐ奴がよくあつたが、それはみな自負心だ。うぬぼれだ。うぬぼれを除ければ、国家のために尽すといふ正味のところは少しもないのだ。それゆゑにもしそんな自負心が起つた時には、おれは必死になつてこれを押へつけた。


岩瀬、川路の諸氏が米国と条約を結ぶ時などは、たゞ知つた事を知つたとして、知らぬ事を知らぬとし、誠心正意でもつて、国家のために譲られないことは一歩も譲らず、折れ合ふべきことは、成るべく円滑に折れ合ふたものだから、米国公使もその誠意に感じて、相欺くに忍びないやうになつたのサ。


外交の極意は、誠心正意にあるのだ。胡麻化しなどをやりかけると、かえつて向ふから、こちらの弱点を見抜かれるものだヨ


北条義時は、国家のためには、不忠の名を甘んじて受けた。すなはち自分の身を犠牲にして、国家のために尽したのだ。その苦心は、とても硜々たる小丈夫には分らない。おれも幕府瓦解の時には、せめて義時に嗤はれないやうにと、幾度も心を引き締めたことがあつたツケ。


歌詞などはまづくつても誠さへあれば鬼神は感動するよ。今はこの誠といふものが欠けて居る。政治とか経済とかいつて騒いで居る連中も、真に国家を憂ふるの誠から出たものは少い。多くは私の利益や名誉を求めるためだ。世間は勝の老いぼれめがといつて嘲るか知らないが実際おれは国家の前途を憂へるよ


維新の頃には、妻子までもおれには不平だつたヨ。広い天下におれに賛成するものは一人もなかつたけれども、おれは常に世の中には道といふものがあると思つて、楽しんで居た。



以上つぶやき引用
 勝海舟は、維新ものの大河ドラマでしかイメージがなかったが、かれのつぶやきに触れ、きちんと本を読んでみたくなった。混乱の中で何を頼りにするのか、「道」だと私も思っているが、彼は、それを維新期に実践していたのだ。小丈夫と大丈夫、小義と大義、忠義と、大義のための一時的な不忠を甘んじること、外交における国家の誠と、そこから来る鬼神をも押しのける力、「道」に沿うことの楽しさ、坐禅と剣術、それから、洒脱とユーモアだ。勝の依った道と誠の場所が、彼の洒脱な文言から、なんとなく伝わってきて、非常にうれしいものだ。私は、反面教師としてマキアヴェッリbotもフォローしているが、彼は基本的に性悪説的な君主、兵法論である。だが、本当に大切な、大きなものが動くようなときは、多分、勝海舟のような人のところに人が集まり、そことの信頼関係から、命がけで、いろんなことが成されていくのだと思う。
 その後の足で、思わず、勝海舟の「氷川清話」を書店で購入してしまった。彼の文言をみていると、坂本竜馬をはじめとした者たちが、目を輝かせて、新たな「日本」を構想して、ひた走って行った、そういう気持ちも、不思議と分かる気がする。熟読玩味していきたい。


2.勝海舟の心の中にあった「日本」  福沢への反批判から

 勝の考えは、「愉快圧制主義」の福沢諭吉とは、衝突するのではないかと感じたが、果たしてその通りであった。中公クラシックス版前書きには、福沢が、「立国は私なり、公にあらざるなり」といい、徳川の臣であった勝は徳川の「私」に殉じるべきであり、明治国家に仕えるべきでなかったと批判をしていたというのである。その批判を、「丸山真男」が賞賛していたというのだ。奇怪だ。「公」国家で行動した勝よりも、「私」国家論を展開した福沢を、高く評価した丸山真男を、神輿に担いで威張っていた戦後民主主義の奇形性。戦後民主主義が、「私」国家に回帰しようとしている今に至るその奇形の帰結を、見る思いがした。
 福沢の批判に、勝はこう述べてる。「福沢がこの頃、痩我慢の説といふのを書いて、おれや榎本など、維新の時の進退に就いて攻撃したのを送つて来たよ。ソコで「批評は人の自由、行蔵は我に存す」云々の返書をだして、公表されても差支へない事を言つてやつたまでサ。・・福沢は学者だからネ。おれなどの通る道と道が違うよ。つまり『徳川幕府あるを知つて日本あるを知らざるの徒(ともがら)は、まさにその如くなるべし。唯百年の日本を憂ふるの士は、まさにかくの如くならざるべからず』サ。」 
 この勝の福沢への反批判を、解説者松本健一が代弁する。「より詳しくいえば、福沢は「徳川幕府あるを知って日本あるをしらざるの徒」だ。福沢はオレのことを徳川幕府の「私」に仕えたのだから明治政府の「私」に仕えるべきではなかった、と批判した。オレはたしかに明治政府に仕えたが、それは明治政府の「私」に仕えたのではない。「日本」に仕えたのだ。徳川時代だって徳川幕府の「私」に仕えたのではない。「日本」という「公」に仕えたのだ、と」
 ここでの勝の「日本」は、福沢のいうような私によって立国された明治政府の靖国神道による「私的」な日本ではない。もっとパブリックな、諸外国と共に立ち行くような日本である。靖国のある前から、日本人の中に芽生えた日本であり、江戸をも、あるいは明治をも超越する次元をもつ。そして、松本はこうまとめる。「勝海舟は世間が「尊王」か「佐幕」かとさわいでいるとき、まず第一に(正確にいえば佐久間象山に次いで)「日本」に目ざめた国民であった。それは、「国民」という概念がまだない時代のネーションの自立だった。」
 明治精神の歪みが目に入らなかった、作家、司馬遼太郎と学者、丸山真男、そういう文化が、昭和を経て、平成を呼び寄せたのではなかろうか。



3.福沢的明治精神から連なる、現代日本の「安倍問題」
 以前から注目していた作家だか評論家だかの河信基氏が、現在日本のおかれている広範囲な問題系を、「安倍問題」とネーミングして分析してみせてくれている。これは、私が掘り返している問題系と同じことでもあったので、それについての本日のツイートを並べておく。


安倍晋三の研究(2)米中「新型大国関係」に反発 - 河信基
http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/45407608.html
歴史認識尖閣領有で対立した煽りで、世界最大の中国市場から閉め出された。漁夫の利を得る形で韓国は日本の分まで対中輸出を増大させ、昨年の貿易黒字、経常収支共には史上最大


安倍晋三の研究(1)アベノリスク - 河信基の深読み
http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/45399242.html
「今の日本に向かって押し寄せている外圧は、西洋の黒船ではなく、同じアジアの韓国、中国からの黒船である。言わば、「脱亜入欧」の負の遺産清算を求める第2の新型の外圧なのである」 


河さん、深く読んでいる。これが、残念ながら、今の日本が向き合っている公案であると私も思う。小沢はそれを正攻法で解こうとしたが、アメリカ政府ではなくアメリ軍産複合体にそそのかされて尖閣トラップにみずから愉快にはまった明治以来の脱亜入欧族が、日本を救いがたいような所に追い込んだ


ボクシングのリングで、安倍が本気で中国相手に向かってゆき、オバマが安倍コーナーのリングサイドで心配そうに眺めているという風刺画があったが、安倍コーナーと反対側のリングサイド、安倍の前から、アーミテージが、行け行けとアジっている、それが正確に日本がおかれた立場の風刺であろう。


いや、今は、「日本がおかれた立場」ではなく、「日本がおかれていた立場」で、アーミテージ側も、アジりすぎた結果としての安倍の歴史修正主義に、ついてゆけなくなっている。というか、彼らはそれを予想していただろう。「俺は最後は、止めようとしたけど、日本が狂ったのだ」というエクスキューズ。


尖閣国有化からの正味の結果は、中国市場からの日本企業の締め出しと、韓国企業の躍進、あるいは、米国も日本のシェアを奪い、市場を確保しつつあるだろう。そして、日本の軍事費の増額、オスプレイ全国配備で、日本を狂わせて、2重にウマい結果になっている。


明治の福沢印の「脱亜入欧」「圧制愉快の俺様」路線の結果が、これだ。周囲が見えない奴を、詐欺にかけるのは、国家レベルでも簡単といえば、簡単なのだろう。安倍というか、ブレーン格っぽい甘利が、この辺、どう考えているのか。


以上、ツイート引用終了
 TPP交渉で米国と張り合っていて、頼もしそうにみえた甘利だったが、ゲンダイを読むと、あれは、アメリカ側の交渉担当官と交渉しても、大統領にファストトラックとかいう貿易交渉決定権がないので元来、意味をなさないのだが、交渉決裂ということで、一応、国益を守るようにみせているといった裏事情もあったようだ。甘利は、舌癌がわかった時点で、退任を申し出ているが、安倍がひきとめたということもあったようであり、そういう点も考えると、彼が本腰で、命もかけて安倍路線をささえきる力と知力と見通しを持っているようには見えない。
 この「安倍問題」という、現代日本の死活をかけた公案を解くための鍵として、私は、勝海舟の心に確固としてあった「日本」があると思うのだ。それは、明治を生んだ構想であるが、明治を超えた、より普遍的な構想である。また、靖国的ピラミッド国家体制ではなく、より横の連盟、共同、合議制を、藩を超えた「オールジャパン」として志向した、現代的な構想でもあり、かつ、あくまでも、アジアの中の日本という、地に足のついた等身大の自己認識を持っていた。我らが先人として、勝海舟がいてくれたことに、私は救いをみる。今、「徳川問題」を超えたようにして、「安倍問題」を超えないといけない時期にきているのではないだろうか。



【関連記事】
日本が自ら総括すべき闇としての福沢諭吉の「愉快」
http://d.hatena.ne.jp/sarabande/20140128

2014年都知事選 ツイート録3

 引き続き、2014年都知事選関連のツイートを記録しておく。2月14日からの関東を中心にした、歴史的な豪雪で、マスコミ報道ではあまり数はでないが、ネットを見ている限りでは、約20名の死者はでている模様である。9日に「災害に強い東京」も確か公約に掲げて、当選した舛添氏が、「あんなのは一日たてば溶ける」と、早々に自然災害への危機認識の鈍さ、それは、人命をも失うほどの鈍さにつながるのだが、それを露呈してくれた。
 一時、雪国といっていい地域に住んでいたことがあったが、除雪できずに降り積もる雪は、静かな津波に等しいぐらいの破壊力、影響力がある。一晩で50㎝も積もれば、車も、道も、そもそも、ドアから外に歩いていくための空間自体が、すべて埋まりつくしてしまうような感覚になる。除雪体制があれば、そんな状態でも、道路までいければ街につながれるという安心感はあるのだが、そんなインフラもない関東地域で、1m超えの雪が一気に降ったのであるから、いかに大変であったことか。
 ことほど左様に、自然災害、これは放射性物質災害も含むが、の危機管理ができなければ、強さも福祉も暮らしも働きやすさも、意味を失うのだ。科学技術の発展により自然と政治の軸が失われ、軍事経済と政治の軸ばかりになった。そのつけを、今払わされているのだとおもう。福島の現実を真摯に受け止め、また、放射性廃棄物の行く末を責任をもって受け止め、「『原発ゼロ』の国造り」を「覚悟の問題である」として掲げてくれた、細川と小泉には、この、失われた自然−政治軸が、はっきりとあった。



2.9
6時のテレビで都知事選の投票率も含めたニュースをみたいのだが、雪で成田大混乱と、オリンピック中継、上村愛子母の愛のおにぎりの話題。もしかして、6時ニュースでは地デジ全局で完全無視か。あれだけ盛り上がっていたものを。ひどい状況だ。


オリンピックが何のためにあるのか、なぜ政治家が熱を入れて盛り上げたかるのか、それが十分体感できる。サーカスなのだ。


福一1号機冷却水8割漏れも報道しないような、間違った報道体制による、間違った結果だと思う。しかし、宇都宮は、負けてもニコニコ、手応えはあった、誠に残念だ。NHKは、宇都宮よくやったとねぎらい、細川冷遇しているようにみえる。


そもそも選挙結果を、安倍放送局でしかみれないのが、息苦しいな。


小池も、何で笑っとんだ。知事は、負けたらどうにもならないだろ。宇都宮は共産党の駒か?NHKも完全に共産党候補扱いだ。弱者ビジネスと同じような構造がないかと思う。宇都宮と小池の笑顔をみると、彼らが、ある意味、弱者を生む自民体制、ブラック企業に寄生しているようにみえてくる。


弱者ビジネスと同じく、結果的にであろうが、抑圧されている対象が顧客になるような、政党、ジャーナリズムという、檻の中での一時的なガス抜きをするような政治的、メディア的なニッチがあるのだと思う。そういう者は、津田や荻上もそうだが、NHK自民党には、心底嫌われることはない。IWJはそういう存在ではないと、もう少し国の行く末にまで責任を持とうとしてくれるメディアと、思っていたのだが。


今回の選挙結果からは、NHK安倍支配下での、自民、共産党による、新55年体制、つまり、14年体制が明らかになった。中間層が薄くなり、下層が増加した結果だろう。特区確実に導入になるのに、宇都宮も小池もニコニコだ。彼らは、出来ないとわかって、餌で言っていたのだろう。


「『原発ゼロ』の国造り」、日本がめざすべき未来を描ける、いい言葉だ。これは、核兵器ゼロを目指すという国是にもつながる。


組織を大きくしてしまった岩上さんは多分、この新55年体制やむなしと思って、むしろ、共産側に乗ったのだと思う。龍作だけは、冷静に取材し、過去の左翼運動の歴史を反映した意見を、述べてくれていた。宇都宮陣営は、何故か喜びあふれているようだが、私は今回は山本太郎当選時のようには喜べない


右も左も、歴史の失敗を忘却した、熱い若いエネルギーを燃料にしながら、結局は、資本の手のひらで踊ってゆくような、そんなことを繰りかえされていきはしないか、そういう不安がある


都知事選】 マスコミが伝えない 脱原発二候補・敗戦の弁 http://tanakaryusaku.jp/2014/02/0008741 @tanakaryusaku
海外メディアは「原発問題が今回の都知事選のメインイシュー」と報道。しかし日本のメディアはそうではなかった。


2.10
オンカロみても、原子力にかかわっているものの責任感が、全く日本とは異なる。彼らからみれば、自分たちが人類として絶対やってはいけないと思い、100年単位で施設建造して封じ込めようとしていることを、今、日本は、毎日のように拡散して、ブロックといって嘘ついているのだ。


原文は「国づくり」ではなく、「国造り」だ。漢字に込めた政治家の意識を無視しちゃいけない。明治を超える建国的事業でもある。RT@tokyoseijibu
東京新聞:原発ゼロの国づくりを 小泉氏、今後も、政策変更迫る:
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014021002000104.html


(舛添街宣で人がいない写真について)ただ、電信広告のいちょう通り歯科は、東大和市、立川のちょっと上の地味な場所だ。舛添が最も都内を駆け回ったと自負したが、どさまわり的遊説も必要だったのだろう。


敗因として挙げるなら、マスメディアを敵に回してしまった、あるいは、いずれ回すだろうという自覚があれば、どさまわり遊説をもっと、積極的にやるべきだった。もう一つは、ツイッターでどんどんフォローし、一歩すすんでコミットメントするネット民を広げるべきだった。もう一歩下に降りてほしかった


勝手連のみでバックアップ組織なし、高齢、準備なしでは、あまり高望みはできないといえば、できない。それを補う何かが、欲しかった。小沢さんの知恵とか、もう少し入れれなかったのか。


自民に抗する、小沢氏の牽引してきた脱55年体制の流れは、日本新党民主党ときて、国民の生活が第一未来の党で壊滅的となったが、その間、確実に自民党は従来の力を失い、政治的レベルは低下してきた。


今回、細川、小泉が即脱原発で声をあげたが、それによって、さまざまな政治家や文化人、あるいは、ひそかに共鳴していたであろう、官僚や企業人が、地下茎のような布置をなしはじめ、次なる行動への準備を進めつつあるのではないかと思う。


今回、細川、小泉が提示した「原発ゼロの国造り」というテーマは、非常に革新的でもあるし、非常に古典的、神話的でもありうるテーマである。「太陽神」を国旗に頂く日本が、本来、目指す価値のある、大きな国是になりうると思う。天皇も、仏教界も協力するだろう。


さらに、これは、非常に壮大な事業でもあり、政治が方向性を示せば、大きな市場が形成され、日本発のさまざまなイノベーションが出現するだろうと思う。原子力村の核燃料リサイクルといった不毛で詐欺的な事業の替わりに、自然再生エネルギーがなるのだ。


こういう生産的な、かつ、時代に要請された、あくまでも自然とともに生きる人間というヴィジョンを、細川と小泉は、われわれに、堂々と示してくれた。そこから、力を得た勢力が、時間を経て、地下茎のように広がって、いつか政治的な局面を作るようになると思う。


2.11
原発ゼロの国造り、これは、核放棄でもあるが、これを、太陽神国旗、日の丸のもとでの、新たな立国の礎にしたい。いづれ相対化されるような金と力ではなく、尊厳と知恵によって、世界に光を示して行く。外交も、こういう基礎理念がないと意味がない。


今回の選挙運動の結果、ネトウヨの対極に、ネトサヨが出現し、集団的な発言力をもちはじめてくるかもしれない。レイシズム的同一性と攘夷ではなく、社会の被害者として弱者への同一性と、それを親のように、暖かく理解しない者への攻撃である。これが、内ゲバに発展してゆく。


その個人の抱えている困難を、どこまで時代、社会のせいにするのか、どこから、当人の能力の問題に帰せざるを得ないとするのか、政治にコミットメントする者は、この判断を求められる。ネトウヨとネトサヨは、この軸の両極にあり、異論に対して被害者的加害性を示す。


私は、マルクスの資本主義経済批判の業績を高く評価しているが、政治的運動に展開するに当たって、彼は階級概念に拘泥しすぎた。プロテラリアートを搾取される被害者とし、革命という被害者的加害を煽動していった。その結果は歴史に学ぶことができる。


プロレタリアートの中にも、極悪分子はいるだろうし、ブルジョアの中にも善人はいる。階級概念を超える所から、自然秩序も含む所から、人間社会の方向性を示してゆくこと、これが本来の政治であり、まつり事であったはずである。


それは、マルクスが阿片として否定した宗教が、担ってい領域でもあり、これも、そうそうたる失敗の歴史がある。では、どうするか。それが問われている。


世に倦む氏が、私と同じような認識を表明しているようだ。彼は、ありのままの生きた現代政治闘争史を、よく知っている。1%対99%の切り口で、共産党は宇都宮によって政治的に覚醒してしまった若年層に過去の階級闘争を超える何かを、教え導くことができるかどうか。


ちなみに、私は、市場という場と、そこでの取引、貨幣の存在は、否定できないし、また、事業を起こし進めるにあたり、ある分野に精通する者と、しない者の差があること、つまり、経営層と従業員という階級ができることも、否定できないと思う。


政治がやるべきこととしては、市場の非人間的原理に目を光らせ、暮らし、福祉などの国民の相互扶助的共同性を担保することと共に、時代に問われている国の指し示すべき方向性、事業の方向性を提示することである。細川小泉は、この後者レベルを、必死に問いかけてきたのだ。


結局、日本の国としてのまとまりと個性を肯定するなら、日本人は、深い所で何を目指すべきか、何が得意で世界に貢献できるのか、階級闘争よりも、これをみつけることが、大切である。明治は国家神道と富国強兵でこれをやったが、これからは、原発ゼロの国造りというわけだ。


一見、マスコミは五輪サーカスでもりあがり、平和と反映を演出しているが、細川はじめ、日本古来の指導層は、浅田真央の活躍では満足できず、現状にかなりの危機感を抱いているには、間違いないと思う。


都知事選】中道なき社会の危うさ
http://tanakaryusaku.jp/2014/02/0008761
宇都宮陣営の街頭演説では共産党の議員が“ 前座 ”
 「派遣法を改悪して多くの非正規労働者を創り出したのが小泉」「細川は佐川急便からカネをもらった人」彼らは必ず「小泉・細川(中道保守)」を批判した


26歳の男性会社員 「歴史の真実はわからないが、田母神氏のように考えれば誇りが持てる」(朝日)


@masakoo_1201 歴史修正主義者の本音を、この26歳の男性が、素直に告白していると思い、天木メルマガから孫引きしてみました。誇りのためなら、事実をねじまげてもいいとなってくると、外交できなくなりますね。


細川と小泉が、都知事選後も脱原発活動を開始したら、「彼らの脱原発は、特区導入のための、偽りの争点だった」というのは、否定される。私は、否定されると思う。


2.12
真実はどうなのかわからないが、そう考えると誇りがもてる、という態度が、国学者本居宣長に秘かに発して、巨大な国家神道にいたった精神そのものである。元のはじめから、歴史捏造的な歴史修正主義である。賀茂真渕も、さぞ嘆いているだろう。そんな態度を教えたんじゃないぞと。


この態度は、解釈学を暴走させてて形成された、一種の誇大妄想なのだが、それを大学者、政治指導者が、自ら産み出した歴史の誇りの感覚、愉快な感じに酔って吹聴し、これはいい感じと若者も感染して流行ってゆき、皆でしゃちほこ張る。


日本には、西洋の科学精神を生んだような、真理にいたるためには、厳しく自己の認識を批判してやまないといような批判哲学的伝統がなかったともいえる。それは、議論の尊重と民主主義にもつながるのだが、国学歴史修正主義からは、そういう態度は、本音レベルでは出てこない。


田母神に投票するような、「真実」を「誇り」のために曲げても平気だと思う若者たちは、ゆとり教育の犠牲者ではないか。


2.13
高野孟の総括文
http://www.mag2.com/o/kinyukeizai_journal/2014/0211.html
「宇都宮はまことに尊敬すべき人物だと思うけれども、細川が立った時点で脱原発に争点を絞ってそこに合流すべきだったと思う。仄聞する所、本人にはその気がないでもなかったものの、共産党が羽交い締めにしてそれを許さなかったようだ」


久しぶりに、高野論説を読んで、すっきり感があった。The Journalは、高野の個人メルマガでやっているようだ。
とにかく、舛添が当選して東京が特区指定確実となったその瞬間に、喜びあう小池と宇都宮の矛盾は、政策重視の選挙をやっていた人間の反応と考えただけでは理解できない。


山本太郎議員が細川護煕氏にコメント!山本太郎「反旗を翻した心に感動した。ただ、選挙戦略は甘かった」
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-1797.html
/山本、よく言ってくれたぞ。山本応援者のかなりの数が、熱狂的な宇都宮シンパになっていたのではないかと思う。カミングアウトが遅かったが、とりあえず、彼がアウトしてくれてよかった。山本支持者で、かつ、細川の脱原発支持といのは、むしろ少数派かもしれんが、こちらが、一番、原発への危機意識は大きいのだと思う。


【小沢一問一答】脱原発は政界のグルーピングの大きなテーマとなり得る
http://wp.seikatsu1.jp/activity/press/20140210ozawa-interview.html
都知事選、負けたと言ったって実際には負けていない。非常にいいチャンスを逸した。真面目に考えて、万全を期して戦いに臨めば勝った。脱原発で負けた、萎んでしまうは、早計。


【小沢一問一答】メディアのせいにするならば、私などはいくらでも言いたいことがあるけれども、そうやっても結果としてはそれを言ったってしょうがない。それを現実として、どのようにやっていったらいいのかということを、現実の政治家としては考えなくてはならないと思う。


【小沢一問一答】これ(世情不安の蔓延と極右勢力の出現)は、世界的潮流である。結局そうなるのだ。それで共産党が強くなるだろう。だから、私もそうなるとずっと言い続けてきた、朝日新聞に対しても。良く考えなければいけない。それでいいのならいいけれども、それでは結局いい未来にならないだろう


【小沢一問一答】だけどそういう傾向が強まっていく。これはやはり、日韓、日中、それから日米も、また同じような二国間関係にも、そういうことが、相当影響を及ぼしながら出てくるであろう。そして相手方にも出てくる。そういう意味で非常に危険なのだ

/極右政権は、相手方にもゆがんだ影響を及ぼす。これが、当初は、米国共和党の「ネオコン」あるいは、イスラエルの強硬なシオニズム的右派を長期間の震源にして、特に9.11以降フェーズが変わってしまい、イスラム世界、エジプト、日本、さらに、ヨーロッパ各国まで広がってきてしまった。安倍は批判されるべきだが、ゴキブリのように闇から出てきてしまった、解放されてしまったのにも、わけがある。

2014年都知事選 ツイート録2

 選挙選中盤2月1日から、投票日前日2月8日、雪がしんしんと降った土曜日の夜12時までのツイートを記録しておく。独特の高揚感がクライマックスに達した雪の夜であった。

2.1
細川「世の中のおかしいことは、たくさんある。若者は、もっとガンガン戦っていいんじゃないか」

冷却水の8割が漏えいか…福島第一原発1号機の汚染水
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000020591.html
これほど無責任な事故処理方法はなかろう。原子炉冷却水を環境中にダダ漏れだ。

小泉「みなさんは、義理で来ているんではない、自らの思いできている」
こういう政治を、ステイトメントやるのは、小泉も初めてなんではないか。本来の意味でのBio-Politicsをみる思いがある。


細川と小泉が脱原発で立ち上がったのは、日本の新たなヒロイズムにもなると思う。子供たちにも範を示しうる、福一原発事故後の、


物語り得る人物像、日本人像としてだ。その裏に、利権がからんでいると見る向きも、もちろんいるだろうが、それを乗り越える何かを、その人物像にみいだせるかどうかだろう


政治の世界が、学問の世界と異なる部分は、議論だけではなく、このヒロイズムが入ってくる。不確定な部分をのりこえて、人間社会が前に進む思い切って前に進む場合、ある断崖絶壁を乗り越えないといけないが、そこに必要になる何かでもある。これを否定すると、社会全体を動し再組織化する力が失われる


まあ、学問の世界も、一種のヒロイズムはあるといえばある。小保方さんの「ストレスで細胞が初期化できる」という常識破りの着想を、「必ず実現できるものだ」とたった一人、闇の中で何年も泣きながらも、担い続けるようなヒロイズムだ。真に革新的なことをやる場合、議論を超えたこのヒロイズムがある


細川、小泉では「原発がなくても、成長はしていける、むしろゼロと方向を政治が決めた方が、一斉に人々が、企業も含めて動く」「壮大な事業だが、世界の取り組みをみれば、決して実現不可能ではない」「原発事故を経験した大都市東京が世界に示せば、他都市の範になる」という確信の担い手としてだ。


彼らのヒロイズムに、あとは、国民が共鳴し、協力するか。それは、山中や小保方のような革新的な発見を確信している研究者に従って、協力をおしまずに共同研究してゆくか、そういうことである。試行錯誤ではあるが、それをも乗り越えていく覚悟を示せるかだ。福島の爆発はそれを促すものであると思う。


@morihirotokyo @J_Koizumi_Japan
今回、脱原発を旗印に、意を決して都知事選に立ってくださって、本当にありがとうございます。お2人にローエングリンの序曲を謹呈いたします。
http://www.youtube.com/watch?v=WwcCaUFGu2U
是非、後半戦も頑張ってください


2.2
金曜官前参加者 「脱原発したいなら小異捨て大同に」 http://tanakaryusaku.jp/2014/01/0008671 @tanakaryusaku
このまま投票日を迎えるようなことになれば、喜ぶのは原子力村であり、安倍政権である。強敵を破るには「国共合作」「薩長同盟」しかない 【公示前から同感】


@morihirotokyo @J_Koizumi_Japan
毎日お疲れ様です。ツイッターを情報拡散だけでなく、国民の確実な政治的行動に結びつけるためにも、後半戦、一人でも多く、フォローの手を広げてゆくといいと思います。フォローは、演説会場の握手のような効果があるはずです。


私は、この国家のリヴァイアサンの部分、佐藤栄佐久も葬った特捜検察の問題を明確に意識し、「道理と根気」で正面から向き合い抜くことのできる人物と、その共鳴者たちでないと、脱原発は成らないと思っている。


細川陣営うぐいす嬢、「写真撮影してくれ、ツイッターフェイスブックで投稿、大歓迎でございます」と。桝添陣営と極めて対照的だ。無視されるマスメディアに対抗し、ネットメディアを確実に意識したアナウンス。


<核最終処分場>小泉発言機に急加速 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140202-0000004-mai-pol
伴氏「有識者会議で議論されていない内容を閣僚会議で決めた」と批判
経産省幹部「反原発への動きを抑えて都知事選をやり過ごすには、処分場選定を急ぐ姿勢を見せることが大切。実現可能性? あるわけない」


原発は援助しない」世銀と国連が表明
http://www.afpbb.com/articles/-/3004099
キム総裁「集まった資金は新エネルギー開発にのみ使用する」と明言
原子力国家間協力は、非常に政治的。世銀グループは原発支援には関与しない。原発は今後もあらゆる国で議論が続く、たいへん難しい問題」


龍作レポ   
南相馬桜井市長「放射能を恐れて物が入って来なくなった時、佳代子夫人がガソリンや物資を運んでくれた。だから私はここに来ている。細川さんは命の大切さを知っている。脱原発とか甘いことじゃない。棄民化された時、命を守ったことはお金では買えない。一人ひとりを大切にすること」


【龍作レポ】先ず舛添陣営が街頭演説を行った。安倍晋三首相、公明党の山口那津夫代表らが応援弁士として立った。舛添氏、安倍氏らが乗ったのは公明党街宣車である。

リピート「舛添氏、安倍氏らが乗ったのは公明党街宣車である」


【龍作レポ】舛添陣営の1時間余りに渡る街頭演説会が終わると、司会者の丸川珠代参院議員が「マスゾエ・コール」を呼びかけた。「マスゾエ」「マスゾエ」…丸川議員が右手の拳を振りながら呼びかけるが、聴衆は反応しない


【龍作レポ】細川陣営の街頭演説が終わり、警察の通行規制が一部解かれると、交差点の向こう側から聴衆が細川氏に向かってなだれ込んできた。人々は殺気立ってさえいた。原発を止めてほしい一心だ。・・多くの人々が危機感を抱いているのだ。脱原発有権者の誰に聞いても「一本化すべき」と答えた。


本日の、南相馬市桜井市長の細川応援演説。これは、歴史的な演説であると思う。
http://www.youtube.com/watch?v=X5rkGNmgpfg&feature=youtu.be

なぜ、巨大資本の犠牲者の代表ともいえる彼が、共産党候補の応援に入らず、他ならぬ細川の応援に命がけで臨んでいるのか?それを共産党員は自問してほしい。


南相馬桜井市長が、国から見放され独断で市民の避難を検討した3月16日に、泉田知事が、新潟県南相馬市市民を全部受け入れると表明していたとは、初めて知った。
桜井「私は、天からの神からの言添えのようにうれしくなった。命を守るのが政治家ではないんですか」


2.3
脱原発」はほんとうに争点なのか――トリックアートとしての都知事選 | ポリタス - 「東京都知事選2014」を考える http://politas.jp/articles/57
少なくとも、近隣への外交的態度は、細川が演説で言っていることは田母神とは正反対であり、その点修正が必要である。


学習院、遠藤教授の論は、小泉が脱原発を挙げて、立候補しているのなら、賢しらに裏をかいて解釈しようと思えば、一つの解釈として読めるが、最終的な実権者は細川である。この点の配慮がない。是非、都知事選は別にしても、遠藤教授にも南相馬桜井市長の都民への訴えを傾聴してもらいたい。


南相馬桜井市長の「プロテスト」
http://www.youtube.com/watch?v=X5rkGNmgpfg&feature=youtu.be
これは本物の「プロテスト」だがこの訴えに、日本の首都、東京がどう答えるのかが、争点なのである。完全に無視をするのか、聴いている振りをして結局、無視するのか、本当に受け止めて行動として示すのかだ


【特区問題】都知事選挙でクローズアップされてきた「国家戦略特区」とは | 奈須りえ・前大田区議会議員
http://nasu.seikatsusha.me/blog/2014/02/0/6011/
/よくまとまっている。確かに、この問題について、細川がどういうスタンスなのかというのは、気になる所ではある。


奈須「今後の規制緩和が、内閣総理大臣が任命する、竹中平蔵氏をはじめとする民間有識者で占める「国家戦略特区諮問会議」「同区域会議」にゆだねられる。規制緩和を求める企業等が提案し、規制緩和を推進したい民間議員が決める、竹中氏が言うところのミニ独立政府ができたことになる」


奈須「ミニ独立政府と呼ばれる「国家戦略特別区域会議」がこの国家戦略特区について大きな権限を持つわけだが、この国家戦略特別区域会議のメンバーとなる都知事の果たす役割は大きいと考える」細川は、特区について「活用する」「いいものはいい、悪いものは悪い」と。もう少し具体化できればいいが。


多分、細川が特区問題について、細川的な方向性を打ち出せば、宇都宮と一本化できるのではないかと思う。これは、夢だが、だが、実現可能でもなかろうかと思う。小泉が、以前みずからもかかわった「構造改革特区」ではなく、「脱原発」を一丁目一番地に置いていればだ。


だから、裏を勘ぐれば、非常に複雑である。細川の裏に新自由主義をみるならば、宇都宮の裏に、脱原発候補の相討ちを図る東京電力をみることもできる。細川、小泉の裏には東電はいないし、宇都宮の裏には竹中はいないだろうが。
結局は、選挙というのは、人物に賭けるという所がある。


1号機の冷却水が、だだ漏れだった件は、汚染水タンクのヒビなんていうニュースに比べれば、何十倍も深刻なニュースだが、テレビみる分は、全くわからない。橋下の自爆ニュースばかりだ。五輪招致前の報道規制と同じように、都知事選前の規制が確実になされている。愚民化とはこういうことだ。


2.4
岩上さんが、宇都宮候補を応援するのはいいにしても、細川・小泉のネガキャンを流すのはどうも解せない。相手違うんじゃないか。それとも、マスゾエ攻撃より細川攻撃の方が、宇都宮票に結び付くと直感してやっているのか?内ゲバは、かく起こると思いつつみている。


岩上さんは、本当に宇都宮候補を都知事にできると見込んでやっているのか、それとも、それはできないことはわかっているが、小泉的なものに対して善戦、あるいは、勝利することを目標にしているのか、それとも、愚直にいい政策だから応援しているのか。いずれにせよ善戦できて良かったで済ますのか。


今のような罵詈雑言を乗り越えて、薩長同盟は成ったのだと思う


現役芸能人も、キャスターたちも、細川支持を名乗り出すのは、死活問題になるぐらいの覚悟を要するのではないか。宇都宮支持の方が、風圧は弱いと思う。


忌野清志郎が生きていれば、今、この舞台で、絶対何かやらかしてくれただろう。


「ロック」というのは、本来、そういうもんではなかったのか。今逆に、クラシック愛好家のベートーベン細川と、ワーグナー小泉が、本物のロックをやっている。


@cohen_kanrinin 55年体制ロックというか、檻の中で強がって暴れているだけというような似非ロックと、本当に檻を見定め、壊しにかかっているロックの違いのようなものが、あると思います。泉谷と忌野の違いみたいなもの。今回の都知事選もそういう所がありますね。


一応、「55年体制ロック」の檻の番人は、日本の超法規的な排除のシステムである、特捜検察、マスメディアである。彼らが、原発の安全基準に厳格にこだわろうとした前福島県知事の佐藤栄佐久知事や、官僚や米国から日本の政治を取り戻そうとした小沢一郎を人物破壊し、無力化していった。


「国家戦略特別区域会議」が、実際の特区行政の中心になるようだが、そこのメンバーに都知事が入る。特区を活用するというなら、細川が、そこに入って、どのように弱者への防波堤と経済振興のバランスをとってゆくのかだろう。


宇都宮がなっても、戦略特区として国が指定してくれば、その会議のメンバーにはなるわけか。会議の最終決定権は、どこにあるのか。多数決なのか、国が都の上にたつのか、都知事に拒否権があるのか。


もし、「国家戦略特別区域会議」において、都知事に拒否権がない、あるいは、多数決であるということになると、宇都宮がなっても、あまり変わらなくなるかもしれない。


国家戦略特別区域法
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g18505018.htm

これをみると、会議の構成員は、担当大臣と自治体の長、が2元的に選任してゆき、基本は全員一致制。だが、「庶務は内閣府」となっている。


2.5
戦略特区指定の方針まとまる 
NHKニュース http://nhk.jp/N4Bg6FhI


覚醒剤依存症から、立ち直るのも、覚悟の問題。薬による愉快とイリュージョンを捨てるかどうか。


細川が今、ついに、小沢一郎と全く同じ場所にたどりついている。マスメディアに向かって、公然とプロテストを始める場所だ。ここまで至る政治家が、本当に国民の味方なのである。間違えてはいけない。是非、彼には、ヒーローとして生還してほしいと願う。


白川勝彦 「争点はただ一つ」http://bit.ly/1bt6xd4
共産党社民党は、何十年前から反原発と訴えてきたが54基もの原発を許し、いままた安倍首相の再稼働を許そうとしている。それが現実。この前面に立ち塞がり、これをストップさせようとしているのが細川・小泉連合。


SUGIZO「両親がオーケストラ(東京都交響楽団)の団員という音楽一家に生まれ、3歳の頃からヴァイオリンを学ぶ。篠崎功子に師事。本人曰く、「ロックが好きになった時は、親と大喧嘩してました」とのこと」LUNASEAからXJAPANを経由しているギタリスト兼バイオリニスト。いい人材だ


湯浅さんは、元派遣村村長の宇都宮さんではなくて、細川支持表明のようだ。


「世界」明日香論文より
原発村が省エネ、再生エネを妨害
http://www.cneas.tohoku.ac.jp/labs/china/asuka/_src/sc295/90A28AE8AF18De201294N48C8E8D86.pdf

福島原発事故以前は、「日本では原子力があれば省エネも再生エネも不要」という一部の政府関係者やエネルギー産業界の勝手な理屈によって、実質的な温暖化政策がストップさせられていた」


小泉の長年の選挙経験からくる感触は、大新聞世論調査と同等かそれ以上に信頼できるような情報ではあると思う。本来は、この政治家の感触と大きく離れた世論調査について、新聞社が大々的に検証するべきだが、そんな当たり前の仕事もできないほど、新聞社は報道機関として堕ちに堕ちている。


2.6
脱原発候補統一求め 「大事な大事な別れ道」  http://tanakaryusaku.jp/2014/02/0008705
むの氏は戦後の大衆運動が盛り上がっては分裂、崩壊した歴史をふりかえった。2.1ゼネスト、60年安保、三里塚、「数々の闘いをやってきたが、民衆のほうが負け。息が切れてバラバラになっちゃった」


細川さんが、特区ブラックについて、もうちょっと踏み込むとといいと思うが、特区問題については、まず、都知事レベルで指定拒否できる権限があるのかどうかが、一つ疑問である。拒否できない場合、地方自治体長の見解が骨抜きにされる仕組みが、法の中にすでにあるのではないか。(庶務は内閣府とか)


この辺に陰険なしくみが仕掛けられているのではないかと疑ってしまう。それは、小沢一郎最高裁の事務部門の統括する検察審査会で、事務過程不明でブラックな審査を受け、強制起訴に至ったのをつぶさにウォッチしていれば、当然、疑いたくなる問題である。


2.7
やっとコメントしてくれた。 RT@morihirotokyo
(政策に以下を補足追記) 国家戦略特区については、雇用を守る方向での活用を考えています。昨年成立した、解雇規制の緩和、いわゆる「解雇特区」については、慎重に検討するべきです。(2/6追記)#細川護熙


これは、正直、細川、小泉さんに見習ってほしい。RT@utsunomiyakenji スタッフ 本日フォロワーが50,000人を突破!フォローしてくださっている皆さん、ありがとうございます。宇都宮けんじは、全員にフォロー返しをすることにしておりますが、1日にフォローできる数に・・


よしあしは別にしても、ツイッター左翼界での折伏のうねりは、宇都宮陣営が圧倒している。私も、細川出馬情報の前に宇都宮フォローしたら、フォローして頂き、細川支持発言しているも、まだ続いている。もう少し、細川陣営は危機感を抱いて欲しいし、ネット選挙が利用できておらずもったいない限りだ。


以前から、共産党関係者も、臆せずにツイッターを積極的に利用して、発信している。A層、B層ではないが、ネット利用層、ツイッター利用層の特徴を把握して、党をあげて、地道に戦略的にやっているんだと思う。選挙は、街宣のみならず、メディアをどう生かすか、利用できるかが大きい。あと、2日だ。


宇都宮君には、明日がある。中高生もネットで応援するようになった。きっと、フォローしてあげているのだろう。だからこそ、今回は、脱原発大義を政治的に通すために、禅譲してみないか。艱難辛苦の脱原発は、槍でも鉄砲でも持ってこいという覚悟の細川に任せ、その次を、狙ってみないか。


田母神の語る歴史の事実認識も、放射能の有害性の理解度と同じレベルであろう。無視と誇張の塊である。それは、百瀬、石原、そして、安倍も、同じだ。


それは、日本神国論の根拠が、国学の解釈学にあり、科学的批判精神とは無縁だからだ。田母神、石原、安倍らは、この揺りかごの中から、国民に向かって叫んでいるのだ。


@YoAsash 私もこれで驚き、宇都宮さんの政策集みてみると、脱原発は5項目中3番目で、暮らしや経済に比べれば、優先度はかなり低いとみていいと思います。@tomosekineさんが、さらに宇都宮陣営に確認されていますが、どうも、はっきりしないようです。


こうなると、脱原発を本気で考えるなら、細川しかないということだろう。それに対して、宇都宮さんは、暮らしや働き方が最優先課題。まあ、細川も、「強欲資本主義」という言葉を使うことから推測されるが、新自由主義的路線に対しては批判的だとは思う。


2.8
IWJ号外が、何本かはいっていたが、それをざら見する限りでは、特区指定を都知事が拒否できるのかどうかはわからなかった。宇都宮政策集には、「特区申請はしません」とあったが、特区は、申請性なのか、指定性なのか。国から指定された場合は、どちらが優先されるのか。


マスゾエが、女性は生理の時は普通ではないから、政治家には不向きだと言ってたが、あるツイートでは、男性も〇っ〇時は普通でなかろうと。意味深である。ある意味、今の安倍外交は、対話なしの〇っ〇外交で、ハニートラップならぬ尖閣トラップにどっぷりはまり、嵌められたことを気持ちよがっている


嵌められて、ますます、〇っ〇外交にはまってゆき、今は、もう外交が軍事戦略になっていて、〇っ〇したのを、どうしてくれるか、早くしろ、とまでなっている。
フロイトは、男根期固着ということを言っていたが、数、強さ、大きさで周囲を圧倒、支配する快楽への固着だ。日本外交の、今である。


一般的に、女性が政治家になる場合、ヒステリー性格には、確かに注意が必要だと思うし、男性が成る場合には、この男根期固着が、問題となる。男性でも、女性でも、成熟した人格者がなれば、問題はない。


『男根期性格(phallic character)』
http://digitalword.seesaa.net/article/127119047.html政治家の主張を見る場合、その政治家の言葉による政策も大きいが、その政治家の性格、つまり、男女関係のつくり方をしっかり見極めた方がいいということだと思う。その点、細川は理想的である


政治家の言葉だけをみていると、騙されると思う。いくらでも、菅や野田、安倍をみていればわかるが、公約はいくらでも反故にできる。当選後、約束を実行するかどうか、それは、政治家の、これまでの人格が信頼できるものかどうか、ただ一つ、これにかかっている。百花的な巧言政策集は誰にでもできる。


こんなに盛り上がった都知事選は、これまでなかったんじゃないか。投票率は、雪が残っていても、結構上がると思う。今回は、ネットメディア対マスメディアとの戦いでもある。細川、小泉が、遂に「マスゴミ」呼ばわりをしだしたのは、非常に大きい。今回のおかげで、全世代に渡るマスゴミ覚醒が起きた。


特に、NHK経営委員の粗相発言が、弾丸のように重なり、百瀬が確信犯的に田母神を応援するような暴挙にもでた。私の中で西松事件時から地に落ちていたNHKの信頼は、これで、やっと日本の「空気」としても地に落ちてくれたと思う。受信料不払いの大義も、自ら作ってくれた。


しかし、NHKの信頼が地に落ちているように、日本という国の信頼も、世界の中で地に落ちている、というか、「お前、狂ったのか、自分で立ち直れるのか?」ぐらいの態度保留な眼差しを、今回の都知事選で、ヨーロッパも、アジアも、アメリカも含め、日本に注目しているように感じる。


私が都民なら、槍が降っても、鉄砲玉が飛んでも、投票にいく。本来、そのくらいの覚悟から、国民主権が勝ちとられたのた。雪ぐらい、何でもない。それは、今日の立ち会い演説でも、細川は示してくれた。ここで日本人が主権を勝ちとれるのかどうか。


DOMMUNEなるサイトで、サングラスをかけ、オレンジの首巻をした方が、熱っぽく語っている。座間宮がれい氏のようだ。一本化にむけての動きはあるにはあるでいいが、双方支持している有権者がいるわけだから、しっかり候補者の対話が必要だったのに、そういう動きが足らなかったと批判。


今回の宇都宮選挙は、前回の選挙と、まったく異なる盛り上がりがみられたのではないか。それは、急ごしらえの細川陣営もそうだったが、ネット選挙の醍醐味が、存分に発揮されはじめたのだと思う。ネットが、民主主義を発展させる可能性があるという意見は、私も、ずっと前から持っている。


細川支持者のサークルに比べると、一世代も二世代も差があるが、宇都宮陣営に集まる人々を、甘く見ないほうがいいとは思っている。世代間格差というものを心底味わっている、あるいは、自殺率は今、20から30代が上昇傾向にある。


就職氷河期が固定化して、細川世代からは想像できないような、就労環境の厳しさを体感している、そういう若年層が、大量に東京にいるのだと思う。目の前の労働環境の厳しさ、先の見えなさ、家族も作れず、マスコミも信じられず、ネットにかじりつく。


そういう方にとっては、宇都宮はstrong.な救世主にみえるかもしれない。また、前回選挙では「東京なのに宇都宮、弁護士なのにけんじ」というコピーしか知らなかったが、今回の選挙では、確実に、強力な、演出家、プロデューサーがいる。その世代へのネットやデザイン、コピーを駆使している。


この隔絶された世代間対話が可能なのかどうか。これが、中道から左をうまく、一人の政治家、トップがまとめてゆくためには課題になるだろう。家入と対話している細川をみていると、その芽、才能は十分あるように思う。ただ、今回は、時間と余裕がなかった。そもそも、アクシデンタルな選挙だった。


細川が、小泉の操り人形で、脱原発は騙し絵、本当は、特区導入がねらい、等したり顔で言う識者がいたが、それなら、あの郵政選挙のように、もっとマスメディア、大新聞が応援し、NHKもニュース7枠で、大々的に演説を流すなどの広告業界の動きがあるはずだが、逆だった。むしろ、タブー扱いだ。


これも、逆の意味で、世代間対話の欠如が問題だったのかもしれない。若者世代があまりに、小泉や、細川などの存在を、レッテル張りで眺めて、邪推してしまっていた。彼らの態度、演説、あるいは、応援演説者のすごみを、しっかり見届けずにだ。


最後には、細川は大資本の巣窟であるマスメディアを公然と批判しはじめた。これは、宇都宮では決してできないレベルの、本当の資本との厳しい戦いを覚悟していることを示す芸当なのだが、「特区導入が本音」と、したり顔でいっていた人々は、これをどう説明するのか?


本来、政治家は、企業のために動くのではなく、国民のために、主権者のために、仕事をする代議士である。今回は、細川、小泉も、確実に、その初心に立ち返った選挙をやっていた。だから、生き生きしていたし、聴衆も真剣であった。


それは、宇都宮もそうだったろう。田母神も、別次元でそうだったかもしれない。ただ、マスゾエだけが、国民から離れ浮いていた。そして、彼を、公明党選挙カーの上から応援しているのは、安倍晋三である。そういうことが、判明した2週間だった。 


泣ける写真だ。RT素晴らしいです。RT @rintaro_ukon @hrk7072 『星降る東京駅』 仕事帰りに撮影してきました^^ 少々先ほどのもの現像の仕方をかえました♪ 私はこっちが好きです^^ #ファインダー越しの私の世界
http://pic.twitter.com/Em5lSarFzj


東京頑張れよ。この機に、新しく、生まれ変わってくれよ。期待してるぞ。

2014年都知事選 ツイート録1 

 前猪瀬都知事が、なぜか彼のみが徳洲会関連の「政治とカネ」でマスコミに袋叩きにされ辞任となったことで(うさんくさいので私はテレビで彼が追及された絵は一度もみなかった)、予定外の都知事選が行なわれた。当初、宇都宮、対、舛添、田母神ぐらいであれば、宇都宮を静かに場外で応援でもしようと思っていた。しかし、元首相、細川が立候補を決め、かつての原発政策を懺悔する小泉が強力に応援するということになり、これこそ、現実的な脱原発の実現のための絶好の機会だと思い、都民ではないにもかかわらず、身を乗り出してツイートを重ねてしまった。
 2月9日の投開票の結果は、大差をつけられの。組織票に対する敗北に終わってしまったが、細川と小泉の連日の街頭演説は、何か、日本人の常識をよみがえらすようなもの、頭のモヤモヤを吹き飛ばして、健康にさせてくれるようなもの、人間としての本懐を、バランスを、正しさを、潔さを取り戻すようなもの、なんだかわからないが、そういうものを、少なくとも私には与えてくれた。彼らの潔い、覚悟の入った本気の演説は、東京を中心としてはびこっている、時代の、こういってよければ「五濁悪世」の「邪気」みたいなものを、破壊し吹き飛ばすような力を持っていたと思う。
 賢い人は、政治は、その政治家の細かい政策集をみて、それを納得した上で、支持すべき政治家を選ぶものだと、ごくもっともな主張をし、私のような主要政策への覚悟と、言っている人物で、単純に選ぶことを、よしとはしないだろうが、しかし、政策集も、実行させるのは、その人物の力、器量による所がある。特に、脱原発のような革命的な政策であれば、人物の要素が大きくなる。人物がしっかりしていなければ、菅直人以降の首相のように「政策」「マニフェスト」など、国民を票を釣るための「エサ」に過ぎなくなる。それに、欧米諸国と違い、公約を否定しても、日本の政治家はなんのペナルティもない。また、今回は、当選しないことを半ば、これまでの経験からわかっていながらも(大人であれば、わからないはずはない)、百花的な政策をかかげて、死票になるであろう票を都民からかきあつめ、首長当選意外の目的、つまり元首相連合に共産党がギャフンといわせるということの目的で得票数を増やそうとしていった、そういう共産党の戦い方、勢力誇示の仕方が、元首相2名のせっかくの訴えかけの実現をくじいてしまったのではないかとも思っている。この戦い方は、公約詐欺ではないが、少なくとも、都知事選を、都知事になることを目的にしてやっているのではなく、他のために利用しているということで、熱心な支持者への、なんらかの欺きがあるように思われた。それは、2月9日、午後8時の開票開始後、出口調査で舛添が当選確実となり、加えて宇都宮が、細川に僅差で上回ったという結果が分かった時、これは、すなわち、東京都が特区指定を受け入れることが決まった時であり、宇都宮候補が、あれほど、都民のために徹底的に反対していた政策が導入され、宇都宮を支持していた都民の労働環境が、深くおびやかされ、彼らの言い方では、原発よりも怖い地獄に落ちるのが確実になった、そういう不幸の時、その時に、善戦した、次点になったとニコニコしてインタビューを受けていた、そのことで、彼の戦いの正体がなんだったのか、それが証明された気がしたのである。対照的に、細川や小泉は、支持者と同じ、悔しい思いの会見、声明となった。こういう所に、政治にどういう覚悟で関わっているのか、そういう人物、器量がでてくる。
 以下、結構な数のツイートをしたので、思考の軌跡として、ブログとしてまとめておいてみたい。リンクは見直しておいたが、切れている所もある。ご容赦。


1.1
安倍首相、或いはその後の時代で、人間性を、「ダルマ」(中村元によると原義は「人間らしさ」らしい)を保てるかどうか。フランクルも、収容所で人間性、ユーモアを保つことの重要性を言うが、持続力を保つためにも、内ゲバが起こらないためにも、「メイクスマイル」を死守したい。


1.13
都知事選の候補者のテレビ絵ニュースをまだみていないなう。脱原発内ゲバ状態のようだが、今年は正月から反安倍路線の内ゲバにならないようにと、メイクスマイル®(マック赤坂)でいきたいと思っていた。大同の路線ができないものか悩ましい所だ。


1.14
個人的には、細川陣営と、宇都宮陣営を、戦略的に連合させる、現代版坂本龍馬が暗躍することを期待したい。

国家を死の国家に貶める、原子力という偽太陽神から、その麻薬的イリュージョンからの覚醒が、また、その意志を世界に示すことが、新生日本の創設のために第一であると思う。これを、東京が力強く、継続して、それは細川が死んだあとも宇都宮が引き継ぎ代々に渡って示して欲しいと思っている。


1.16
宇都宮さんが「私に降りろといってくる人がいるが、本人からならまだしも、関係ない人が言ってくる。失礼だ。」といっているという記事を数日前にみた。細川から、あるいは、小泉から直接、話が来て政策すりあわせできれば、最も名誉ある撤退になる。次点は、今後を見据えて宇都宮さんから接近するか


原理原則論の行動と、政治的行動というのは、また別の次元で展開してくる。この断絶を乗り越えられないと、現実が動かない所がある。この深い溝を超えて、是非、脱原発への原理原則への実現の道筋を、経済界に換骨奪胎されずに、宇都宮、細川両陣営は、一歩でも二歩でも進めていってほしい。


1.17
原発やめると江戸時代に戻ると、ミヤネが言ったようだが、江戸までもどらないにせよ、昭和30年代ぐらいの生活でも、自然エネルギーでいいよ、日本は、その中でできる価値を、世界にむけて未来にむけて、創造してゆくよと言えば、そのくらいの覚悟を、経済界も含めて持てば、原発などすぐにやめられる


山手線など7分に1本でいい、セブンイレブンは、名前の通りに7時11時に戻ればいい。もうあまり意味のない、車の性能やデザイン、ノートパソコンの薄さ、テレビ画質を競うよりも、いかに、日本において自然エネルギーを効率よく発電、蓄電、送電するのか、競えるような市場環境を、作ればいい。


日本における脱原発は、そんなに甘くはないと思う。いま、原発が止まっていても、便利な生活がなりたっているから、原発なくても大丈夫というのは、近視眼的に過ぎる。赤字になっても天然ガス輸入などしてで、どうにか今の贅沢な電気生活、原発生活を支えているぐらいと思った方がいいのではないか。


1.18
確かに、日弁連共産党が、小沢でっち上げ事件の時に、動かなかったのは、不思議であった。共産党は反小沢、日弁連は特捜政治案件には頭を突っ込まないそういう理由だったのかもしれないが、あれは、一代議士の立派な人権問題でもあったはずだ。日本において、最も困難な人権問題であった。

社会的弱者の人権救済と、社会的強者の人権救済は、大きな差がある。荻上チキは前者の視点でTBSラジオで生き残っている。社会的強者の人権救済、人格攻撃の否定、尊厳の回復は、ある意味、革命的なものでもある。モルシの尊厳の回復は何を意味するか?宇都宮さんはそういう弁護を体を張ってできるか


マック赤坂が「お・も・て・な・し」初公開 プレ政見放送2014|日仏共同テレビ局フランス10 http://www.france10.tv/ja_news/mac/ @france10tv
5分36秒。泡まつ候補を自覚しつつ意気込みを語る。不快感を催すので全部見る必要はないがマック流スマイルは勉強になる。



1.19
細川氏、安倍政権への懸念強調 都知事選で政見 
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/201411801002303.html
細川氏政見は、安倍政権が進める原発・エネルギー政策に加え、TPP交渉参加や集団的自衛権の行使容認、特定秘密保護法制定を批判。中韓両国との関係悪化も非難。「都市間外交」の積極展開も打ち出す。


これを素直に読めば、TPP、集団的自衛権の行使容認、秘密保護法を「批判」、中韓関係悪化も「非難」と読める。ここまでやっているんだから、宇都宮さんと一本化できないのかねえ。安倍は旧来の自民党ではなく「西松事件後」の現在の政治は平時の政治ではない。翼賛化に全野党で対抗しないと勝てない


私もリツイートしたこの写真が、数日前から、激しくリツイートされている。
https://pic.twitter.com/7YXaTUkeFS
都知事選前に、何が日本にとって本当に大切か、五輪のお祭り騒ぎ、経済発展か、それとも、正にこの場所から日本を取り戻すことなのか、そういう問いを噛みしめる写真になる


純一郎、これからが、本当の政治家の、ステイトマンの道、ロマンの道だ。小沢も本気印で応援するぞ。 RT@bayeuxdaphne"1700万円の顧問報酬も剥奪、財界が小泉のシンクタンク兵糧攻め" http://feedly.com/e/u3N8MlZQ


財界からの支援などなく、政治家の道、ステイトマンの道、ロマンの道を生き抜くためには、マック赤坂の姿が参考になると思う。彼の精神的強靭さと、狂わないバランス感覚だ。それは、メイクスマイルに秘訣があると、最近思っている。細川、小泉、小沢は、是非、これで戦い抜いてほしい。


1.20
南相馬市長選】 「脱原発」掲げる桜井勝延氏が再選 http://huff.to/1dWgGiE
桜井氏は「震災と原発に殺された多くの人々の悔しさを国と東電に伝えて闘い続ける。南相馬から一緒にこの国を立て直していこう」と呼びかけた。


小泉親子が、足並みをそろえているのが、それが、靖国にこだわる安倍政権の倒閣運動として、脱原発を「だし」にして米国からの要請を得ているのか、それとも、今後の日本のための、本気の政治行動なのか、それは、どのくらい彼らが官僚、財界から追い込まれるかで、ある程度、測れると思う。


1,21
都知事選】 脱原発市民団体 細川氏一本化へ  http://tanakaryusaku.jp/2014/01/0008606 @tanakaryusaku
「代表世話人鎌田慧氏は「宇都宮陣営との水面下での交渉はまだ続いている」と重ねて強調」水面下でしかるべき立場の人が坂本竜馬になってほしい。


1.22
原発禁句要請 ピーター氏の生告白が反響
http://www.j-cast.com/2014/01/2119463.html
ピーター「ラジオはリスナーの、テレビは視聴者のためにあるというのが僕の基本姿勢で崩したくない。だが日本の放送界は全体的に、視聴者のためというより局の利益のためにあると思っていると感じることがある


都知事選】 細川氏 「原発こそ最重要争点」 http://tanakaryusaku.jp/2014/01/0008623 @tanakaryusaku
「高齢(76歳)について聞かれると、「不条理に対して戦う気力があれば老いることはない」。元首相は残りの人生すべてを脱原発にかける」
/本物じゃないかと思う。


都知事選】舛添氏原発政策質問され怒る http://tanakaryusaku.jp/2014/01/0008615
筆者が原発政策について質問すると舛添氏は目をむいて怒った。「あなただけが記者会見を独占しちゃだめですよっ」と
マスコミ記者が原発政策に関して質問しないから筆者が聞いただけなのだが
/細川と正反対


細川のような本当の日本人なら、国土を永久に汚し続ける、あるいは、すでに取り返しのつかない汚染をもたらした、原発という魔物ものを、とにかく成敗すべきと考えるだろう。当然といえば当然であり、誤魔化す余地はない。ここに日本という土地、長い歴史性に、真に根付いた政治家かどうかの違いがでる


1.22
完全に、脱原発票田をめぐって、細川陣営と宇都宮陣営で、奪い合いになってしまった。双方の毀誉褒貶合戦が、ツイッターで繰り広げられるのを、選挙当日までみなくてはならんだろう。脱原発陣営内で内戦に持ち込み、近親憎悪で疲弊してゆくのだけは、見たくなかったのだが、見なくてはならなくなった


1.24
小沢氏、東京都知事選挙細川護熙氏を応援 「原発のあり方についての結論は、経済政策を上回る大きな問題」 http://wp.seikatsu1.jp/activity/press/20140121ozawa-interview.html
小沢一問一答。NHKの次にIWJの質問を受け、きちんと答えている。


小沢インタビュー「特に、首都圏はなんといったって、4000万人か、日本の人口の3分の1もいるわけだし、東京は東電の筆頭株主でもあるし、そして一番の電気の消費地でしょう。だから、あらゆる意味で都民が、真剣に深刻にこの問題は考えるべきだと思う。」


小沢一問一答「脱原発という原発の今後のあり方についての考え方、これは事故を起こした、あるいは起きた国、日本ということでなおさらだけれども、ちょっと大げさに言うと、この原発を継続するかどうかということは、人類史的な問題だと私は思っている。」


小沢一問一答「どんどん新興国原発を作ると言って、あるいは安倍内閣は原子炉の売り込みまで一生懸命やっているが、世界中どんどん原発が出来てしまったらどうするのか。何かあったら地球全部汚染する。その意味では、非常に大きなテーマ。そこの物の考え方、これは一致しているということである」



小沢一問一答「小泉氏も党派は別にして、日本に原発は必要かそうでないかという二つのグループでやるという言い方をしているのはそういう事ではないか。経済政策のやり方としては、賛成はできないが、それどうであれ、原発がひどくなってしまってはどうしようもないでしょう。経済政策もへちまもない」


小沢一問一答「だから、それ(経済政策)を更に上回る、私は大きな問題として、出来るだけ早く、この原発事故は、そして原発のあり方についての結論は出すべきであると思っている」


小沢氏の、原発問題に決着をつけることは、新自由主義共産主義かといった経済政策を「上回る」、人類史的な問題であるという視点は、納得がいくものである。右か左か、戦争か平和か、武器が売れるか輸出できるか、赤字か黒字か、札束で力を誇示できるか、そんなことよりも、重要な課題だということだ


マルクスの時代には、原子力は発見されていなかった。今は、経済‐政治の軸よりも、さらに上の、経済活動、人類活動を可能にする自然と政治の軸が、上回るだろうという歴史認識である。原発依存か脱原発化は、反共か共産かという右左の軸よりも深刻な、時代から回答を要請されている軸だということだ。


小泉の細川応援演説とオンカロ(映画全編)
http://onodekita.sblo.jp/archives/20140124-1.html
小泉、年を取ったが元気だ。途中で倒れんでくれと思う。言っていることは、ごくまっとう。私の価値感と同じことを彼が言うとは意外である。マスコミマジックがない中、どこまでゆけるかだろう。


小泉純一郎「調べたら、日本のオリンピック招致委員会は、原発なしでもできると文書で書いていた」「世界銀行も国連も、原発は援助はしないともう言っている。日本のマスコミは報道しないが。そこを、日本政府は売り歩いている」


郵政民営化を、一人、変人といわれながら、延々と説いていたときの小泉に戻っている。細川は、年は隠しおせんが、ガッツは感じさせる。彼ら2人の奮起を、爺さんたちの末法くさい話とみるか、日本の頂点をみた政治家2名の、叡智の最後の叫びとみるか。


偽太陽神(原発依存、中毒)から、太陽神(自然、再生エネルギー)へというのが、細川、小泉の言っていたことである。これは、ヨーロッパの主流の流れであり、末法くさい話ではなく、現代の最先端の要請でもある。これが、太陽神の「日の丸」を本来の象徴として、新生日本が、取り戻すことでもある。


1.25
原発がどんなものか知ってほしい」= 二十年間、原発の現場で働いていた平井憲夫の遺言
http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/227.html
不肖、福一事故後にこの平井遺言に接したが、私はこれで、原発という代物が、事故を起こさなくても、人間社会が使える技術ではないと判断できるようになった。


原子力発電を許容するなら、それは、すなわち、安全性について嘘の説明、洗脳をすること、それを受け入れる、騙される労働者という人間存在の必要性を主張すること、つまり、社会的な差別、搾取を許容することになる。経済的な搾取以上の、奴隷的なだましと搾取である。


結局、そんなこと(原子力発電)を、電力のために、東京のために、経済のために、金の力と情報の壁と、さらに問題を告発するものへの人格攻撃で、耐震性もごまかして続け福一事故になる。そして、原発労働者と同等かそれ以上の外部、内部被曝が恒常化した環境に、国民自身が騙され置かれるようになる。



@ginzanico 女史が青森県庁で発見したこのポスターは、まさに、「偽太陽神」を造りだそうとするカルト宗教のポスターでもある。
https://pic.twitter.com/FJOxpgg5f6
核融合エネルギーで地上に「太陽」をつくる 核融合型原子炉を青森県へ」
これにどれだけ血税が注がれたか


風の谷のナウシカは、原子力と、その破壊力、毒性を、非常にリアルに象徴しているアニメだと思う。巨神兵という人型人工生命体を、作り利用する者どもは、特に、偽太陽神をつくりだし利用しようとする者どもに重なる。それは、人間が管理できる代物ではなくなる。


原子力発電という所業のイメージ。巨神兵の卵を運ぶ労働者と、それを命令するもの


1.26
脱原発を、政治家が妥協なくいい続けることは、かなりのリスクと勇気と、ロマンがいるだろう。既得権から、特捜からも、総攻撃にあうだろうから。でも、これは、誰か、政治家がやり遂げないと、その姿をみせつづけないと、変化が始まらない。


1.27
原発は、元首相級が、10人ぐらいかかって、やっと止められるぐらいの代物だと思う。この流れなら言える。自民の歴代総理、小泉と一緒に懺悔行脚をしろ。ついでに、経済産業省元次官たちも、福一いいかげんでしたと名乗り出て改心しろ。


原発労働者をおおっぴらに認めるということと、お国を守るための慰安所労働婦を認めるということ、勝手に拡大した「生存圏」死守のために、遠方戦地に兵站無視して、餓死前提で、兵士を送り込むこと。こういうことを是とする者が、本来、戦後に裁かれるべきであったのだ。名誉回復する必要はなかった。


これはテレビ放送禁止なのか。RT @magosaki_ukeru
舛添氏と細川氏都知事選では、舛添要一が優位などと、今朝の朝日新聞が大きく報道していますが街頭演説での反応は全く違う。
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-1666.html


1.28
今回の都知事選では、細川、小泉という、これまで、日本のドミナントドミナントな勢力をになってきた者が、それも単数ではなく複数で、「脱原発」という、安倍の作りだしている空気を破ることを、大々的に言い出してくれた。「王様は裸だ」と、表街道で、元王様2名が言い出したのだ。


宇都宮が言っていることは、それぞれ素晴らしいのだが、多分、日本人が、「空気」に逆らって、それを納得して投票し、意思表示を示しうるまでには、今後70年ぐらい、徹底した民主主義教育が必要になるだろう。


これも重要な課題だが、今回、この複数の日本元トップが、脱原発一揆を起こしてくれたことは、民意の大勢を変化させるという点で、非常に効果があると思っている。脱原発は、待てない課題であると思う。


敗戦のあるがままの実態について、教育するというと、反日的という意見もでるかもしれないが、安倍のように日本人集団の弱点を隠ぺいし、表裏一体の美質に酔うことのほうが、はるかに反日的である。


敗戦のみならず、福一原発事故のようなことを、延々と繰り返すであろうということで、反日的なのだ。津波以外の原因検証をなぜしない?これ以上の反日はない。


1.29
IWJの細川・小泉、吉祥寺演説を視聴した。思ったより長く、瀬戸内寂聴の話も含め、総計1時間。第1声のカンペみながらやっと話す細川さんには、やや心配を感じたが、今日は、別人のように活気に満ちている。首相時の面影を感じる、滑舌のいい演説であった。小泉のバックアップがあってこそだと思う


小泉が、原発ゼロを宣言すれば、そこから企業も一斉に、そちらに向いて動き出すのだ、と言うのは、等を得ている。必要は発明の母であり、日本人はこういう分野での発明工夫については、かなりの潜在能力があるはずである。決断、方向転換は、早ければ早いほどいい


現在は、原発村の安易な現実論、現状維持論に、この日本人の、自然再生エネルギーへ向けての革新への、創発的な能力が、抑えつけられている。これを政治が開放し、未来に道をつけることだ。若者も含め、社会も、本来のやりがいをみつけ、活気がよみがえるであろう。彼ら2人のように。


Tokyo_yume http://ustre.am/19ETa
細川候補と最年少、家入候補の、ダダ漏れ会談 これも、革新的な中継だ。


純粋に利権のしがらみから離れた、政治家どうしの対話。引退した元首相と、引きこもりから抜け出した新人。いい対話だ。細川と小泉の男の友情もしびれるが、この純な新旧対話もいい。


1.30
想田監督が、宇都宮候補にどうアプローチしているのか、ニコニコ動画を見ようとしたのだが、画面が罵詈雑言のコメントの砂嵐で、見るに耐えず、コメント中止のボタンをいくら探してもみあたらない。ニコニコ動画に、嵌められていないか注意した方がいいと思う。メジャーメディアを甘くみてはいけない。


マスメディアの人物破壊というのは、マスメディアという既得権益、あるいは、すでに貴族社会といってもいいものだが、そこに参入してくるものを、陰湿に、超法規的に、排除するものである。「平清盛」とかみれば、昔から日本貴族がやっていたことだ。改革勢力は、それと智慧で戦わなければならない。


今こそ、池田大作は、天国からでも、たとえ地獄からでも、あるいは、現世にいれば選挙カーに瀬戸内に負けずに駆けつけて、細川応援演説をぶつべきだと思う。「創価」学会の名誉を取り戻すためには、絶好の、またとない機会だ。


新恭メルマガより「どうやら「舛添氏リード」はさほど当てになる分析ではなさそうだ。「原発はたいした争点ではない」というのも、自民党やそれを支持するマスコミ、有識者の危機意識から生み出された宣伝に過ぎないのではないか」 一昨年の衆院選もそうだったが、これに、有権者が流されてゆく。


1.31
都知事選で脱原発が争点になっているが、原発を動かして多大なエネルギーを得るというのも、事故や健康障害、核廃棄物についての合理的議論への「圧制」の上になりたつ電気浪費、収入増加の「愉快」である。またそれは、原発労働者の健康被害を絶えず誤魔化すという「圧制」も内部に必ず抱えている。


明治期からの愉快圧制派、外交放棄被害妄想マッチポンプ軍事国家派の石〇、田母〇陣営が、原発事故での健康障害を「圧制」的に否定し去る最右翼でもあるのは、偶然では全くない。内的必然性がある。脱原発候補が都知事選で勝つことは、「愉快な圧制」的父性を日本が「自ら」総括することにもなると思う


マスコミに普通の神経があれば自分たちの調査が間違ってないか、国民に間違った情報を流したのでは、とあわてふためくだろうが。


毎日記者は、その実感を記事にしてほしいですね。本人に聞くだけでなく、我々の調査が時代遅れなのではないかと自問してもらいたいし、新聞記者ならそれが仕事。

福澤諭吉の愉快への忌まわしさ

 年明けの、岩上の福沢諭吉関係のツイートには、何か、明治から現代に脈々と続く、日本人の政治的身体感情の闇の正体というものを感じさせた。「学問のすすめ」は読んだこともなく、福沢がどういう思想の持ち主かは知らなかったのだが、ここで述べられていることは、一つの日本人男性の「常識」、「強さ、父性の証明」のように、現在に至るまで続いているように思う。身近な、戦中派世代の男性(有体に言えば私の親だが)でも、「朝鮮人は悪い奴ばかりだ」「世界で最も劣った民族だ」といってはばからない者がいる。世界を回っていた、その世代の親がそういっていたと。そんなことはなかろう、朝鮮人でもいい人はいるし、どうしようもない奴もいる、民族全体を否定することはできないと反論すると、相手は感情的に、「オレの常識、強さの証明を受け入れないのか、この野郎」といった感じの空気感を漂わせる。この感覚は、今現在でも、確実に、石原慎太郎的なもの中に現れているし、その中核は、安倍晋三にもある。彼は、中国、朝鮮、韓国人を、すでに、対話の相手とみていない。ここに、ドイツが戦後、国をあげて乗り越えてたもので、日本が国として乗り越えていないもの、放置している人倫の欠如があるとともに、それが今は、米国の一部勢力に利用されているような、日本のトラップがあると私は考えている。
 それを端的に、福澤の記した「愉快」として、私から言うと忌まわしさを感じさせる身体感覚を含むような感情として、今回取り出したのだが、これは、日本人が、戦後の歴史を、前を向いて世界と共に歩むためには、是非、総括してゆくべき、闇の中枢たるものであると思う。この闇は、今も、慎太郎のみならず、百瀬、籾井などの安倍NHK体制の中枢でも、うごめいている。日本を確実に破滅に追い込むような、無知蒙昧で傲慢な何かが、この「愉快」の中に存在していると感じる。

 Japan has been caught in the trap of Senkaku now and this is similar to honey trap. Because his instinct of streching a rope is activated and manupilated, and it's for speciffic intereset of an American foundation, Heritage.


日本は、ハニートラップよりも何億倍もやっかいな、ほとんどの国民を中国への安全保障上の脅威の前に思考停止させる「尖閣トラップ」に嵌められたといえる。ハニートラップが嵌めるのは一人の男だが、未解決な領土問題を意図的に火種にするトラップによって、1億人以上の日本国民と、それに反発する十億人の中国国民がお互いの不信と敵意にロックされた状態になる。ハニートラップは、男の性欲をターゲットにして一線を越えた行動を仕掛けるが、領土問題を火種化するトラップは、人間の縄張り本能を賦活し、操作することによって、一線を越えた行動を起こさせ、近隣国の関係を特定の方向に誘導することができる。石原慎太郎という小説家上がりの夢見がちでお坊ちゃんな似非右翼が「種」になり、ヘリテージ財団での講演での尖閣買収宣言で火がつき、ご丁寧に、当時の野田佳彦首相が、中国に仁義を切らずに国有化したことに、このトラップが始まっている。その後の中国の日本企業の文字通りの焼き討ちを伴う反日デモ、実質の政府外交の断絶、さらに、最近は、中国がジャーナリスト数十万を集めて、「研修」と称して反日報道をするように誘導しているらしい。
 そんな、自らが引き金を引いた隣国の敵対感情におびえ、「尖閣が安保の適応範囲にある」と、米国に土下座してでも言ってもらいたいような、弱い立場に日本はなってしまった。馬鹿の限りである。こういう状況の中で、実質的には対米交渉であるTPPにせよ、米国との安全保障上の必要性から要求されている特定秘密保全にせよ、日本は冷静な判断ができなくなっていると思う。これこそ、トラップであり、その路線にはめられた結果である。米国は、この件で、日本から多大な外交上の利益を得ている。
現在、フジテレビでハニートラップというドラマをやっているようで、見ようかと思ってまだ見ていないのだが、是非、次回作は「尖閣トラップ」を是非ドラマ化してほしい。小さな、棚上げされていた領土問題を、大国にそそのかされて火を焚き付けられ、隣国との一触即発の状況下で安全保障上の弱みをつかれ、危機を煽られ、憲法の原則などという高尚なことなど考えることができなくなり、経済主権、自衛権、思想良心の自由を骨抜きにされ、チンピラ軍事国家化してゆき、世襲政治家、官僚がふんぞり返り、基本的人権をことごとく奪われた国民が重税と強制労働、大儀のない戦争への狩だし、テロ攻撃で、苦しんでゆくという悲しい物語だ。このくらい、ドラマとか、映画とかで、国民が自分たちの陥っている状況を、お茶の間ではっきりとみることができれば、また、日本の進路も違ってくるだろう。友情出演として、石原慎太郎野田佳彦にも声をかければいい。もちろん、最初の場面は、小説家右翼、石原慎太郎が、グレネードランチャーM203付M16を持って、小船で尖閣に乗り込もうとするシーンだ。
  

ネットゲリラ2012.9.18 石原閣下のやり捨て伝説
http://blog.shadowcity.jp/my/2012/09/post-1160.html


 当時は、石原の行動を問題として裁こうとする外交的バランス感覚が日本にもあったが、野田にいたっては、石原を制止するどころか、そそのかされて、尖閣を国有化してしまったのだ。イギリスメディアは、石原慎太郎のことを、ゴロツキ右翼(rogue of the right)といってケチョンケチョンにけなしていたが、それは、ヨーロッパが、こういう領土問題を刺激することで、いかに愚かな痛い思いをしてきたかという歴史を反映しているのではないか。



世に倦む日々2012.10.10  英エコノミスト誌の石原慎太郎批判 - 「右翼のゴロツキ」
http://critic5.exblog.jp/19191726/



 以前TBSラジオDIGで、右翼活動家、鈴木邦男が、公安職員に、「最近、おとなしいじゃないか。この件についてだまっていてもいいのかお前は。一発、暴れてみたらどうだ」とそそのかされるようなことがあったと話していた。愛国心を扇動して事件化して、自分たちの手柄、仕事にしようとする罠なわけだが、要は尖閣トラップも同じだ。石原慎太郎野田佳彦は、飛んで火に居る夏の虫をしてしまったのだ。



2013.2.7「日本の情報収集機関、公安警察とは何か?」
http://www.youtube.com/watch?v=k7TTI_H1l44
パーソナリティは江藤愛青木理
スタジオに、「一水会」最高顧問の鈴木邦男さんをお迎えし、公安警察とはどのような仕­事をしている組織なのかなどお話を伺いました。さらに元北海道警察釧路方面本部長の原田宏二さんに電話をつなぎ、警察組織の中でも公­安とはどのような部署なのか、お話を伺いました。





【参考資料】以下、私が過去に阿修羅に投稿した関連記事を、時系列で並べておく。特定秘密保護法が可決される勢いにある今は、一つのターニングポイントとなる時機とみて、まとめてみた。


1.韓国の挑発と北朝鮮の暴発
http://www.asyura2.com/10/warb6/msg/621.html
投稿者 sarabande 日時 2010 年 11 月 27 日 00:22:43: kYKXZZnG43LB6

 韓国の哨戒艦沈没事件のときに、リアルタイムで、日本のマスコミでは報じられない
ような客観的な情報、情勢を発信したサイトです。今回の、北朝鮮の砲撃についても、
マスコミが報じない韓国軍の行動や、国防相辞任の背景について、いち早く報じていま
す。この北朝鮮の問題などは、軍産複合体の挑発のもとでの、脚本、編集、放映にる、
大々的なコマーシャル(軍隊、武器の需要喚起)と見抜く主権者の眼が、必要なんだ
ろうと思います。

【河信基の深読み】
http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/42292907.html
南北砲撃戦 腹いせの過剰反応‏(中)

 例のごとく今朝のフジテレビ・ニュースショーでキャスターが「金親子が2日前に
現場にいた」からどうのこうのと真面目顔して捏造情報を流していたが、懲りないと
いうべきである。
 フジの「報道2001」(10月24日)は尖閣問題でも「水中に落ちた海保員を中
国船員がモリでついた」との石原慎太郎の反中デマ宣伝を流していたが、今度は反北朝
鮮デマ宣伝というわけである。デタラメを流しておいて謝罪も反省もなく、またデタラ
メを流すメディアに放送倫理など無きにひとしい。
金親子」云々は韓国保守系紙の中央日報の記事だが、韓国政府筋は「確たる証拠は
何もない」と否定しているし、韓国では一部反北団体関係者以外は「中央日報がまた」
と誰もまともに相手にしていない。朝鮮日報中央日報産経新聞のように情報機関
の情報を垂れ流し、結果的に反北親米諜報活動の宣伝紙と化していることは韓国では
衆知のことで、四十代以下の層で両紙をまともに読んでいるものはほとんどいない。

【中略】

 偏った日本のメディアは報じないが、韓国国会では韓国軍が北朝鮮が領海と主張す
る海域で異例の大規模射撃訓練をしていた新事実が明らかになり、「北朝鮮を意図的
に挑発したのではないか」「民間人が犠牲になった責任の一端がある」と李明博政権
を批判する声が野党から湧き上がり、危機管理責任を問われた金泰栄国防部長官が辞
任する事態に発展した。
 国会国防委に提出された国防部報告資料によると、北朝鮮延坪島砲撃4時間前の
23日午前10時15分から14時24分まで韓国軍は11種の砲でK-9高爆発弾など総3,657発
の西北海上射撃を実施した。射撃訓練は北の砲撃で14時34分に中止された。
 その後韓国軍が応射し、南北砲撃戦となった。

【後略】





2.野田は、APEC胡錦濤と何を立ち話したのか?
http://www.asyura2.com/12/senkyo135/msg/779.html
投稿者 sarabande 日時 2012 年 9 月 16 日 11:36:34: kYKXZZnG43LB6

本日、天木直人メルマガより、重要なことと思い、3文だけ引用失礼します。
有料なので、全文読みたい方は是非ご購読を。天木節が、毎日数本は読めます。


山口壮外務副大臣が13日の記者会見で白状している。

外相や首相が国有化の趣旨を十分説明しなかったのはまずかったと(9月
15日日経)。

APECの際、日中首脳会談が見送られたのは日本の責任だと中国外務省
の報道局長が語っていた(9月9日産経)事をあらためて思い出す。」


報道ステーションの日曜版で、APECの際に、野田と胡錦濤が立ち話をしている
カットが何回かでていた。胡錦濤が野田の真意をさぐるような、真剣な面持ちで
対面しているのに対して、野田は、仏頂面で、また、その場で適当に美辞麗句で
ごまかすようなことを言っているのではないかと思わせるような様子であった。
 野田は、これまで、しないと誓った消費税増税を決行するという嘘を国民につき、
小沢一郎議員の冤罪についても、法務大臣が指揮権を発動するというのに切り捨て、
多くの議員、国民の連日のデモにもかかわらず、安全性の担保されない再稼働を
容認し、法の趣旨を踏みにじる規制委員会人事の強行を行ってきた。
 これまでの国内向けの野田流二枚舌政治と同じ態度で、中国首脳、あるいは、
幹部と向きあっていたならば、おとなしい日本国民をこれだけ激怒させている野田が、
中国首脳をも激怒させてもしかたないだろう。天木氏のいうように、国有化するとして
も、その真意を戦略的互恵関係という中での選択肢として、野田が誠実につたえる
態度、一貫性があれば、事態はかわってきていたのではないか。短時間の立ち話では
そこまでは、説明などできない。美辞麗句で胡錦濤をけむに巻き、その後で、オース
トラリアにいったりして防衛宣言するなどし、相手を踏みにじったということであ
ろう。玄場も、要所でツボを踏んだ行動をする。アーミテージとか、ナイは、ほくそ
えんでいるのだろうか?
 時代を超える大局観なく、国民を導く誠実さのない愚相を頂いている日本の現状に、
これまでになく危惧をしている。
 




3.尖閣諸島石原慎太郎ヘリテージ財団
http://www.asyura2.com/12/senkyo135/msg/805.html
投稿者 sarabande 日時 2012 年 9 月 16 日 22:07:41: kYKXZZnG43LB6

http://d.hatena.ne.jp/rebel00/20120418/1334711376
ニュースの真相 4月18日

尖閣諸島を東京都で買い取る計画があるそうです。
発言したのは、もちろんあの石原慎太郎都知事
いやいや、またぞろ動き始めました(笑)

石原知事「文句ありますか」…尖閣の都買い取り
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120417-OYT1T00134.htm?from=top

米ワシントンを訪問中の石原慎太郎東京都知事は16日午後(日本時間17日未明)、米政策研究機関「ヘリテージ財団」主催のシンポジウムで講演し、沖縄県石垣市尖閣諸島の一部を都が買い取る意向を示した。
すでに民間の地権者の同意を得ているという。
都が買い取りを検討しているのは、尖閣諸島で最大の魚釣島と北小島、南小島の3島。知事は講演で、「東京が尖閣諸島を守る。どこの国が嫌がろうと、日本人が日本の国土を守るために島を取得するのに何か文句がありますか」と述べた。
(2012年4月17日09時13分 読売新聞)

【中略】


例えばこれ、ヘリテージ財団主催のシンポジウムの発言って、サラリと書いてありますよね?

ところが、ヘリテージ財団といえば、ブッシュ政権の政策を支えたシンクタンク
これだけで、もう正体がユダ米戦争屋のかなり危険な一派とお分かりと思いますが、
もっとハッキリ言えば、ヘリテージ財団は「ミサイル財団」の異名を持っています。

つまり、インチキMD構想をブチ上げ、日本にインチキPAC3を売りつけた方々です。

北朝鮮のインチキ人工衛星 VS インチキMD構想
http://d.hatena.ne.jp/rebel00/20120410/1334031424

彼らの商売は、ある地域の緊張を煽り、その地域のある国には攻撃型ミサイルを売り込み、
もう片方の国には、迎撃ミサイルを売り込む事。

要は、石原氏のような金で雇える俳優を、日本側・中国側にそれぞれ雇って、
緊張を演出する茶番劇を演じさせてる訳です。

すると、その茶番劇を見た人はどうなるかと言うと、
残念ながら、こうなってしまうのです!

都の尖閣購入計画 「よくぞ言った」都庁に電話100件 9割が賛成
東京都の石原慎太郎知事が都で尖閣諸島を購入する案を打ち出したことで、都庁には17日、尖閣購入に関する意見が午前中だけで100件ほどあった。多くは「決断に感激した」「国が動かない中、よくぞ言った」などと石原知事の方針を支持する声という。
都民の声の窓口担当者では「5台の電話がひっきりしなしに鳴り、9割ほどが賛成意見のようだ」と話した。
一方、土地購入を担当する財務局は「報道で初めて知った」と早朝から大わらわ。多くの職員は購入方針を事前に知らされておらず、「どこにどういう情報が問い合わせできるのか分からない。ニュースを確認している状態」(財務局職員)という。
同局によると、土地を購入する場合は都が改めて測量などを行い、予定価格が2億円以上で2万平方メートル以上の場合は、条例で議会の議決が必要と定められている。この場合、知事から「財産価格審議会」に価格が適正かを諮問、答申を受けた上で議会にはかることになるという。
産経新聞 4月17日(火)14時42分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120417-00000551-san-soci


あちゃー・・・って感じですよね?(笑)

こんな人が周りに居たら、実は石原さんはミサイル財団に雇われていて、
雇い主の指示に従って、従順に任務をこなしてるだけだって、
ぜひ教えてあげてください(笑)


以上引用
ヘリテージ財団というのがからんでいるのは、知らなかったが、
軍需産業にとって、領土問題に火をつけることは、立派な「営業活動」
であり、石原慎太郎は、日本の営業部長であろう。
まさしく、石原慎太郎は、国を売る人間である。
そうでないというなら、アメリカに頼らずに、ヘリテージ財団など頼らずに、
SPなしで中国にのりこんで、自分の尊厳で、都知事として、しっかりと主張して来い。
日本が自分の尊厳で、独力でできないような主張をするから、いつまでたっても
アメリカの手のひらで踊るだけの、幼児になるのだ。
さっそく、アメリカの国防長官が横田基地にお出ましている。
オスプレイの運命も開けてくるのではないか。それも国民を危険にさらす150m
低空飛行だ。  





4.発火点は野田総理胡錦濤国家主席の「立ち話」 中国政府の決意 (遠藤 誉)  
http://www.asyura2.com/12/senkyo136/msg/130.html
投稿者 sarabande 日時 2012 年 9 月 20 日 22:20:03: kYKXZZnG43LB6


発火点は野田総理胡錦濤国家主席の「立ち話」
中国政府の決意――最大規模の反日デモの背景
日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120918/236932/
遠藤 誉  
2012年9月19日(水)

 中国における反日デモは、1972年の日中国交正常化以来、最大規模のものとなった。

 抗議の対象は、日本が尖閣諸島(中国名:釣魚島)の国有化を閣議決定したことである。なぜここまで激しくなったかというと、今回は中国政府自身が尖閣諸島の領有権に関して「勝負に出た」からだ。その理由は、日中両国首脳の「立ち話」に求められる。

 2012年9月9日、ロシアのウラジオストックで開催されたAPECにおいて、中国の胡錦濤国家主席野田総理と15分間ほど立ち話をする機会があった。このとき胡主席は、厳しい表情を崩さずに、次のように語っている。

 ここのところ、中日関係は釣魚島問題で厳しい局面を迎えている。釣魚島問題に関して、中国の立場は一貫しており、明確だ。日本がいかなる方法で釣魚島と買おうと、それは不法であり、(購入しても)無効である。中国は(日本が)島を購入することに断固反対する。中国政府の領土主権を守る立場は絶対に揺るがない。日本は事態の重大さを十分に認識し、まちがった決定を絶対にしないようにしなければならない。中国と同じように日中関係の発展を守るという大局に立たねばならない。

 日本が「尖閣は日本固有の領土だ」と確信しているのと同じ程度に、中国も「釣魚島は中国古来の領土だ」ということを、同じ程度に強く確信している。国民レベルで言うならば、中国の方がこの「確信」に対する熱意は熱い。

 しかし、話し合いが終わって、「胡主席と何を話したのか」という記者の問いに対して、野田首相はどう答えたのか。

中国の発展は、わが国や地域社会にはチャンスで、戦略的互恵関係を深化させていきたい。現下の日中関係については大局的観点から対応したいと申し上げた。

としか語ってない。つまり、胡主席が言ったところの最重要なキーワード「日本は事態の重大さを認識し」は、日本側には「認識」されなかったのである。


日本側の抑制的な判断に期待していた胡錦濤

 ところが中国では、当日のニュースで胡主席がどのような主張をしたかに関して広く報道している。それはすなわち、「日本が少しは事態の重大性に気づくだろう」という期待感をにじませたものだった。

 その証拠に、石原東京都知事が今年の4月、アメリカで「東京都による尖閣購入」を宣言して以来、中国で抗議の声は上がっていたものの、一方では都知事尖閣上陸を日本政府が許可しなかったことが高く評価されていた。日中国交正常化40周年記念である今年、日本政府が実行した唯一の賢明な判断として、中国国内では繰り返し報道されていた。

 裏には「野田首相が抑制的な判断をするだろう」という期待が込められていた。

 その野田総理が、15分間とは言え、胡主席が時間を取って中国側の意思を伝えたというのに、翌日の10日には「尖閣国有化」閣議決定を宣言し、11日に実際に閣議決定してしまった。


以上、分量は4分の1  
 中国首脳部とパイプのある人のようですが、スパイというわけではなく、
日本人として発言していると感じましたので、投稿しておきました。
残りは、日経ビジネスオンラインの無料会員になれば、読めます。
 デモは鎮静化しましたが、中国首脳部は、本格的に領土問題として、まずは、
国有化の放棄を求めてくる決意があるような内容が続きます。
棚上げに戻すことで決着がつけるのか、それとも、完全に中国領土とするまで、
動いてくるのかは、この記事からは、定かではありませんでした。
とにかく、野田が国民を、谷垣を愚弄したのと、まったく同じようなフィーリングで、
胡錦濤をも愚弄したということは事実だったのでしょう。一国の元首として、真剣に
扱わなかったということです。
これを許した外務官僚の無能さ、あるいは、意図的な不作為かも知れませんが、
糾弾されるべきだと思います。  





5.アメリカによる他国経済圏併合の手口 韓米FTAと日米TPP
http://www.asyura2.com/13/senkyo144/msg/252.html
投稿者 sarabande 日時 2013 年 2 月 21 日 14:43:35: kYKXZZnG43LB6


 岩上安身が、立教大経済学部教授の郭洋春氏にインタビューをしており、その実況ツィート内容と、自分の関連する過去投稿文をまとめてみた。韓米FTA締結交渉のために、ヨンピョン島砲撃事件が、米国が間接的に関与して誘発されたように、日本をTPPに強制的に加入させるために、石原慎太郎をだしにして、尖閣島での日中緊張が演出されていると、考えられる。短絡右翼を煽っておいて、危機を作り出し、自分の軍事力への依存させた状況で、不平等条約交渉に臨ませる。
 TPP交渉参加にむけた日米会談の場で、担当者が散歩に誘い出され、「日米の安全保障の結びつきを強くする機会はもうないだろう」とささやかれるのが、「落ち」ではないかと危惧する。


明日行われる日米首脳会談で、安倍総理がTPP交渉参加を表明するか。会談の直前に重要なインタビュー。以下、連投します。RT @IWJ_ch1: 1.2月21日11時30分より、郭洋春氏(立教大学経済学部教授)緊急インタビュー。「韓米FTAの実状とTPPの危険性」を実況します。


連投14 RT @IWJ_ch1: 14.岩上「米韓FTA締結の際も圧力が。ヨンピョンの砲撃事件の際、米国高官マイケル・フロマンが、キム・ジョンフン通商担当交渉官を散歩に誘い、『米韓の安全保障の結びつきを強くする機会はもうないだろう』と圧力をかけた」

連投15 RT @IWJ_ch1: 15.郭教授「現代の不平等条約。昔と今が違うのは、『二国間の話し合いの結果』という体裁がとられること」岩上「しかし、その締結の経緯では、やんわりと脅しを仕掛けてくる」 #iwakamiyasumi

連投24 RT @IWJ_ch1: 24.岩上「土地の収奪など、まさに植民地」郭教授「帝国主義も最終的には領土の拡大。それを合法でやるか非合法でやるかの違い。ただ帝国主義でも、ここまで社会システムの細部にまで入りこむものではなかった」 #iwakamiyasumi

連投26 RT @IWJ_ch1: 26.郭教授「『安全保障』という観点で日本と中国韓国がいがみ合うのを、一番ほくそ笑んでいるのは米国でしょう。アジア地域の分断のためのTPPであり、韓米FTAである」 #iwakamiyasumi (了)





6.ワラック氏の日本へのメッセージ 「TPP参加は、二重の意味で危険であり、二重の侮辱である」
http://www.asyura2.com/13/senkyo145/msg/196.html
投稿者 sarabande 日時 2013 年 3 月 14 日 18:39:13: kYKXZZnG43LB6


ワラック氏による日本へのメッセージ
「なぜ安倍政権が日本にとって、こんなにも無礼で危険なプロセスに合意しようとしているのか、とても不可解でなりません。」
http://www.youtube.com/watch?v=fm-6DR6o3vs&feature=youtu.be

 1分51秒なので、すぐ見れる。女史らしい、簡にして要を得たメッセージである。日本人の尊厳を守ろうとしてくれている、米国の友人からの警告といったものである。

以下、完全文字起こし。
「私たちは、TPP交渉が行われているシンガポールにて、日本政府がTPPに参加しようとしていると聞き、大変心配しています。日本が、ルールづくりに参加する権利も、何に合意するのかを知る権利すらないのに、参加しようとしているからです。
日本は、これまでのすべての合意を受け入れるといった。私たちは、そう理解しています。それは、900ページ以上もあるルールに日本の既存、および未来におけるすべての法制度を、合わせなければならないということです。貿易だけではなく、医薬品の価格やアクセス、食の安全や食品表示、郵便の規制や、エネルギーや輸送サービス、銀行、消費者の権利保障などの分野においてです。数多くの、貿易に全く関係のない国内政策が指図されていくのです。
 何が書かれているのかを見ることもできず、たった一文字の変更も許されないままに、このルールを受け入れること。それが、日本がTPPに参加する際に要求されます。
つまりは、日本は「交渉」に参加するのではなく、「すでに条項の定められた協定」に参加するわけです。なぜ安倍政権が日本にとって、こんなにも無礼で危険なプロセスに合意しようとしているのか、とても不可解でなりません。しかし、それが私たちの聞いたところです。すでに、協定に参加している国では、強力な反対運動がいくつも起こっています。しかし、それらの国は、すでに規定された条項が、押し付けられているわけではありません。日本の人々にとって、TPPへの参加は二重の意味で危険であり、二重の侮辱なのです。」


以下、投稿者コメント

「TPP交渉」に参加するということは、知ることの許されない、一字一句も修正できない900ページ余りの条項に合わせて、既存の、さらに未来の法制度が、多方面にわたり影響されることを受容することであり、すでに、「交渉」ではないのだ。安倍は、聖域確保できるとのオバマの言辞を得たというが、実際の最終的な交渉の場であるシンガポールではそのような雰囲気はまったくないようだ。
 日本にとっては、相手に目隠しをされた上で、多国籍企業の都合がいいように作り上げた、詳細不明な法制度によって、一生、縛り上げられることになる。ここまで侮辱的な国際関係の在り方は、近代以降の歴史には、ないのではないか。古代までさかのぼらないと、ないかもしれない。TPPは、自由貿易の問題では決してなく、国民の主権や、国家の尊厳が、アメリカの軍需産業も含まれるであろう多国籍企業が主体となって、深刻に毀損されつつあるという問題である。日本の公共放送を含むマスメディアも、その一部になっている。
 日本は、郵政民営化は、政治的にどうにかしのいだ。しかし、今回は、尖閣問題に火をつけられ、日中の間にくさびを打ち込まれた上で、日本を軍事的に追い込むことで、TPPという侮辱的な条約への参加を余儀なくされつつあるように見える。アメリカは、菅とマスメディアをたきつけてもうまくいかなかったので、どこかで戦略を練り直したのかもしれない。アメリカに対する第2の敗戦になりかねない事態である。戦犯は、入院している将来には責任を持たない石原であり、尖閣問題の対応を読み誤った野田であり、おめでたくも「主権回復の日」を祝おうとしている三代目、安倍である。


7. 最後に、本ブログの
『自由意志による従属』としての日米関係、または『自由からの逃走』
 
2013-05-04  http://d.hatena.ne.jp/sarabande/20130504

 ここまで、日本が追い込まれる契機になった出来事の一つとして、ヘリテージ財団企画シンポでの、石原慎太郎尖閣買います」発言がある。その後、野田が実際にそれをやってしまい、決定的な日中の溝が穿たれ、現在に至っている。しかし、この日中離反状態に対して、ヘリテージ財団上級研究員クリングナーの「喜びの雄叫び」のような論文が、2012年11月にだされていたという話に至る。2時間14分頃に、その重要な話がある。ヘリテージ財団は、「尖閣買収によって火がつけられた中国の抗日デモと、その後の、反中意識の日本の燃え盛るナショナリズムが、中国にだけ向かって、米国には向いていない現在の状態は、我々のいくつかの致命的に重要な政治目的を達成するための絶好の機会である」というのである。

 これを、岩上は、昨年11月の時点で、石原知事に記者会見でぶつけて聞いている。

 岩上:あなたは、この論文を読みましたか? 

 石原:読んでない

 岩上:あなた全部できあがったシナリオにのっかって、そこで言ったんじゃないんですか。失礼ですが、財団に使われたんじゃないですか。

 石原:いやいや、それはないかな・・・・

    日本はアメリカの傭兵になる必要はまったくない

2012 11 30 日本維新の会 石原慎太郎代表に質問

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/47329



 石原慎太郎の動きは、サンフランシスコ講和条約の内部で保障されたような敗戦から学ぶことを怠った戦前体質が、親米保守の方向に自発的に服従変節した奇怪な「マゾ・サド的」なあり方であり、さらに、それによって、日本を極東の冷戦構造の中に閉じ込めている。結果的に、軍産複合体の「いくつかの致命的に重要な政治目的」を達成するために利用されような政治家の動きでもある。


以上、過去記事からの引用。

 米国に統合されずに、日本国の主体性、日本人の主権をとりもどし、将来への視界を開くための処方箋は、もちろん、このトラップから抜け出すことである。尖閣問題の棚上げだ。この決定は、ヘリテージ財団につながる者たちには、「致命的な損失」になろうが、「日中当事者での解決」を表向き忠告する米国は、この決定には何もいえまい。本来、戦うべきは、このトラップにはまめられたことさえ気づかず、あるいは、嵌められたことをいいことに、トラップを利用して日本、及び日本人の主権を売り渡して利権を拡大しようとする、「rogue of the right」ゴロツキ右翼、より正確に言えば、本物の右翼ではなく、領土問題しか目に入らぬ、中韓を見下し虚勢を張るタイプのチンピラ右翼である。特に安倍総理誕生の後、FOX化したマスコミの中国脅威報道(昨日も、中国機が領空侵犯するかとかという報道が、映像つきであったが)に燃料を得ながら、在特会が最も戯画的な形であるが、このチンピラ右翼が、表街道を闊歩しはじめているのだ。トラップにはまって、日本を売り渡そうとする、最も扱いの難しい勢力が、この国内の「rogue of right」である。さらに、なぜか、総選挙の前や、国会で重要な採決がなされる時、NHKも含んだ日本のマスコミが、中国や北朝鮮の兵器や軍歌を放送して、無防備な国民を「恐怖条件付け」にする流れがある。結果、それに条件反射する、安倍首相をはじめとするチンピラ右翼の下で日本人ががんじがらめになってしまっている構図である。
 マスコミが握られていると、実効力のある戦いは極めて難しい。しかし、多くのことはできなくても、少なくとも、現在、このようなプロセスと形で、尖閣トラップの結果、日本の世論や投票行動、政治決定が、「空気=知的欠陥を伴う感情論理」に欲しいままに動かされることを、知ることが第一であると思う。



【参考定義】
rogue
1 (親しみをこめて)しようがないやつ, いたずらっ子, わんぱく小僧.
2 (古風)悪漢, ごろつき;詐欺師
play the rogue
悪事[詐欺]を働く.
3 群れを離れた(狂暴な)動物;(特に)はぐれ象.
4 (生物)(ふつう劣等な)変異.
5 (古)浮浪者.
━━[形](限定)〈動物が〉群れを離れた;〈人が〉統制からはずれた, はみ出し者の.
━━[動](自)だます;ぺてんを働く.
━━(他)
1 〈人を〉だます, かたる;〈金品を〉だましとる.
2 〈悪い苗を〉抜き捨てる;〈畑を〉間引きする.


これぞ、安倍や石原慎太郎、それから、橋下、在特会桜井や、ブラック企業の社長像だ。奴らを甘く見てはいけないし、決して大目に見てはならない。そこから、大切にすべき社会的価値が崩れてゆく。



「恐怖条件付け」
恐怖条件付け文脈学習 contextual fear conditioning test
http://www.shiga-med.ac.jp/~koyama/analgesia/method-ani-behav.html 
実験動物に音、光のような単純明確な手がかりを条件刺激とフットショックなどの嫌悪刺激(無条件刺激)を条件付けした後、フリージング反応を評価する。


 ヒトでも、テレビで、本来は中性的な中国、北朝鮮という国名に、武器、戦闘機、軍隊などの脅威映像、音声を交えて放送することで、対象国に対して恐怖条件付けできる。テレビの画像がよく、大画面でリアルであればあるほど、恐怖条件付けは有効だろう。今回、特定秘密保護法が争点になっているから、今後、国会会期中に、こういう恐怖条件付け報道が増える可能性がある。他に、総選挙前にも注意していると、なぜか、北朝鮮の脅威の露出が増える。特に、昨年12月の衆院選前はひどかった。それから、北の「1号戦闘勤務態勢」はどこに行ったのであろうか?あれだけ国民に恐怖を与えた、その報道への検証はなされなくていいのか?最近、東京オリンピック決定後、報道特集キャスターの一人が、「1号戦闘勤務態勢」などなかったかのごとく、ニコニコ地元のスポーツ選手に取材していた。国民はメディアに、あまりに馬鹿にされ、かつ、まったく無防備に恐怖条件づけられている。
 まあ、しかし、これが、軍需産業の広告戦略ということだろう。普通のコマーシャル枠でもちろん、広告などしない。ニュースの枠内で、株をにぎらせたコメンテーターに脅威を煽らせたりとか(阿修羅にデモクラシーナウの記事を投稿したが、シリア問題で明らかにされた)、FOXが露骨にやったように、映像暴露により、視聴者と特定の国に対して恐怖条件付けさせ、閉じ込める。これを、見抜いて行かないといけないのだ。